2020年1月南極旅行 (南極編-4)
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2020年2月3日(月)(11日目)
朝一番にクジラの親子に遭遇して一日が始まりました。
いよいよ南極大陸上陸の日ですがそれは午後のお楽しみです。朝早い時間は分厚い雲に覆われていましたが時間が経つにつれて少しずつ雲の切れ間に青空が見えてきました。
クーバービル島(Cuverville Island)
クーバービル島に近づいてきました。遠くからでもこの島がペンギンの営巣地であることは一目瞭然です。地面が広範囲に渡って赤茶けていることと、ペンギンの白黒が沢山見えているからです。
クーバービル島に上陸してみるとジェンツーペンギンが数えきれないほどいて子育てしています。アデリーペンギンと違って餌を与えるために追いかけっこをするような姿を見ることはありませんでした。晴れ間も出てきて絵もきれいです。
立っている方は何だか眠そうです。ちょっと脂肪が多すぎるようにも見えます。
歩いているときに羽を広げてバランスを取りながらよちよち歩く姿は何度見てもかわいいです。
横たわっていますが、別に卵を温めているわけではありません。
雛を警戒しているのか大きな声で鳴いていますが、こちらを見ているのではないので私を威嚇しているわけではないですよね。
海で泳ぎながら体を洗うジェンツーペンギンです。
ペンギンと氷河と氷山、もう少しうまく撮れたら絵葉書になるんだけどな。
打ち上げられたあざらし(?)の骨とペンギンたち。右下の写真の赤い帯はオキアミの残骸です。
クーバービル島を離れてブラウン基地に向かいます。途中すっかり青空が見えるようになった南極の空と陸と海のコントラストは美しいです。
ブラウン基地(Brown Station)
いよいよ南極大陸上陸です。と思っていたのですが、ブラウン基地の前に到着して早々結婚式が始まりました。船長が神父役となり南極で妻と夫となる二人が結婚の誓いを交わします。偶然乗り合わせた乗客とスタッフで新婚の二人を祝福しました。
という訳でいよいよ待ちに待った南極大陸上陸です。今回は最初のゾディアックに乗れたので乗客としては南極大陸一番乗りです。
ブラウン基地には土産物屋もあるのですが、今日は休業日のようで買い物はできません。残念、絵葉書出そうと思っていたのに。
エクスペディションリーダーから南極大陸上陸のお祝いの言葉をいただきました。
ブラウン基地の裏にある山に登って景色を見てきましたが、先ほどの新婚さんは記念撮影をしていました。
ブラウン基地にはアマチュア無線局があるみたいです。40mと20mのクロスダイポールらしきものが設置されていました。
スコントープ入江(Skontorp Cove)のゾディアッククルーズ
ゾディアックはブラウン基地を離れるとそのままスコントープ入江に向かいました。入江の中は沢山の小さな流氷が浮いていましたが、ゾディアックを巧みにコントロールして流氷の少ないところを何とかアザラシの間近まで近づいてくれました。沢山のアザラシのアップが撮れて満足です。
エクスペディションのスタッフが途中氷山のかけらを拾っていました。左のものは表面が少し解け始めて透明度が下がっていますが右と同じように透明で透き通っていて、とても固いそうです。今晩のバーでウィスキーに入れて提供するみたいでした。
緊急追加:ゴンザレス・ヴィデラ基地(Gonzales Videls Station)
ブラウン基地で買い物ができなかったのを挽回するためでしょうか。緊急でチリのゴンザレス・ヴィデラ基地を訪問することになりました。夜7時過ぎに到着するにも関わらずお土産物屋も開店するそうです。
写真は昼過ぎにブラウン基地に向かう途中で撮ったもので、背後に氷河があり手前にペンギンたちがいることからうまく自然と共に暮らしているのだろうなと想像されます。
ゴンザレス・ヴィデラ基地には桟橋があって何故か赤い絨毯が敷かれています。この桟橋のおかげでゾディアックの乗り降りは極めて楽でした。
土産物屋として開放してくれるのは博物館として建てた建物で、中にはこの基地の歴史を示す写真などが展示されています。
そしてもちろん私の目的はお土産を買うことと郵便を出すことです。絵葉書は1枚5ドル、切手代として5ドルかかるそうですが、手持ちの絵葉書に既に宛名と文面を書いて持参してきたので切手代だけ払って絵葉書を受け取ってもらいました。さて、南極から日本あるいはマレーシアまでどのくらいかかるのでしょうか。到着するのが楽しみです。
基地の周りでジェンツーペンギンたちが子育てをしていました。
基地とペンギンが一体になっています。
基地を後にするとピンク色に染まる雪山を見ることができました。
翌日の計画発表
長くて忙しい1日がやっと終わろうとしています。
明日はオルネ島上陸とゾディアッククルーズが予定されていると発表されました。最後の1日はどうなることでしょう。
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