2020年1月南極旅行 (南極編-3)
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2020年2月2日(日)(10日目)
朝6時30分に起きると既にデセプション(Deception)島近くまで来ていました。空は相変わらず厚い雲に覆われていますが、島のあたりは少し薄くなっているようです。風はなく気温も低くないので今日は絶好のPolar
Plunge日和になりそうです。
デセプション島(Deception Island)
デセプション島の湾内の奥深くペンドラム湾(Pendulum Cove)に到着して、M/V
Ushuaiaは錨を下し始めました。今日はここでPolar Plungeを行うためです。Polar
Plungeとは直訳すると「南極に飛び込もう」となります。デセプション島は活火山で海岸近くの海底から温泉が沸きだしています。そのお湯に浸かろうというのがPolar
Plungeと言うことになります。
海岸付近から湯気が上がっています。確かに温泉が湧き出ているように見受けられます。
確かに上陸して海水に手を入れてみると温かいというよりは冷たくないといったところです。これなら心臓マヒを起こすこともなさそうです。
予め水着をつけた上に防寒着を着ていた参加者たちが続々と防寒着を脱いで海に飛び込んでいきます。
動画で見るとこんな感じです。
私も水着をつけて来たので準備はできています。特に順番は決まっていなくて好きなタイミングで入ればよいのですがなかなか決心がつきません。ダメダメだったGoProもどきも持ってきたので電源を入れて録画開始ボタンを押しました。この辺りから妙に落ち着かなくなってGoProもどきをどちらに向けているのかも分からなくなったまま海面に向かって歩いて行き、一歩海水に足を付けました。その瞬間何もかも吹っ飛んでしまいました。手で確認した時よりも冷たいなと感じたせいでしょうか。一目散に沖の方に走っていき腰くらいまで深さになったときに頭から飛び込みました。元々水泳は得意な方ではないので泳ぐ積りはなかったのですが、ここまで来たら頭から海に飛び込まないと駄目な気がしたのです。それ以上のことは考えていなかったのですぐに立ち上がろうとしたのですが、砂に足を取られて体勢を崩したのち立ち上がりました。本人は自然とガッツポーズを作ってやり切った感を醸し出していますが、全然覚えていません。後はまっしぐらに陸まで駆け戻ってきました。前をきちんと見ていなかったので写真を撮っていた観客と危うくぶつかるところでした。GoProもどきの映像はレンズの向きがダメダメなうえ、コマ落ちもひどくて使い物になりませんでしたが、海水に浸かっていたトータル時間は約15秒だったという記録は残せました。エクスペディションスタッフが設置したカメラで撮影した映像を敢えてトリミングせずに掲載します。アハハ、出来ることならもう一度やり直したい。
香港のQさんが私の飛び込むところを動画で撮ってくれていました。お恥ずかしいですがちょっとだけ公開します。本当あっという間だったんですね。
香港のQさん(twitter:@kailyu)提供
近くに1967年の噴火によって遺棄されたチリの観測所の残骸が残っていました。
デセプション島には湾内にオキアミがいないせいでペンギンはいないのですが、何故か上陸してお休みしているオットセイがいました。
デセプション島を出て次の目的地に向かいます。
スパート島(Spert Island)のゾディアッククルーズ
次の目的地はトリニティ島(Trinity Island)の西側にある小さな島、スパート島です。何故かデセプション島を出てから航海スピードがゆっくりでおまけにわざわざ島を大回りするようなコースを取りながらようやく午後5時に到着しました。先客でもいて時間調整していたのかな?今回は上陸はせずに島の周りをゾディアックでクルージングするとのことです。
クルージングを始めてすぐに見つけたのは何故か並んでいるヒゲペンギンが5頭です。でもよくよく見ると左下の岩の上にはアザラシもいます。撮影した本人は気づいていなかったのですが、沢山撮った中に写っていました。ラッキーです。
そして何か狭い谷間を抜けていきます。それほど波は高くないので不安にはならなかったのですがわざわざ行くほどのこともないのではないかと思っていました。しかし、これは腕慣らしだったのです。
いよいよ本番です。えー、こんなトンネル無事に抜けられるのですか?
でも、入ってみたら思ったよりも広いし波も大きくなかったので安心でした。
それよりも隣の小さな氷山の脇を抜けるときに、氷山が回転しそうになった次の動画の方が驚きました。
これだけ揺れていてもゾディアックの操縦を立ってしているというのも驚きです。
翌日の計画発表
南極半島まで来て既に3日が過ぎました。アクティビティーはあと2日を残すのみです。そしてついに南極半島上陸の計画が発表されました。明日のブラウン基地(Brown
Station)で上陸できれば本当の意味で南極大陸に上陸したことになります。ブランスフィールド海峡に来てから氷に悩まされることはなかったので、明日こそと期待します。
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