2020年1月南極旅行

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2019年3月に2020年1月下旬に行われる南極旅行のクルージングを予約しました。

この旅を思いついたのは、2018年1月から3月まで放映された「宇宙よりも遠い場所」(よりもい)を見たためでした。
「アニメ見て、南極旅行を決めたの?」と聞かれれば「そうです」と答えるより他にはないですが、昔から南極とのつながりはありました。
小学校の頃父の知り合いに海上自衛官がいて南極観測船ふじの見学の機会(1970年頃)があったり、大学の先生が南極越冬隊員だったり、会社の後輩が仕事で南極に行ったり(1993年頃)していたり、クライストチャーチの国際南極センターに行ったり(2014年)と長い期間をかけて地ならしはされていたように思います。


画像引用: http://yorimoi.com/

南極旅行を決心するまで

どんな南極旅行ができるか調べてみると、アルゼンチンのウシュアイアから船で南極を往復10日から14日かけて回るツアーとチリのプンタ・アレナスから飛行機で南極のキングジョージ島まで飛んで、南極で船に乗り込んで8日くらいで戻ってくる2種類がメインみたいです。ドレーク海峡を飛行機で飛び越えるというのは、旅の楽しみの何割かを無駄にするとしか思えません。南極旅行を堪能するためには、ドレーク海峡を船で渡って大荒れの海原を経験する必要があるはずです。アルゼンチンのウシュアイアまではペナンから丸2日かかるので最低14日、余裕を見ると16日から17日必要という計算ができました。

費用については、ざっくりと100万円+αで何とかしたいと考えました。船のツアーは米ドルで7,000ドルくらいから始まって20,000ドルくらいまで色々あります。時期的には2020年のラストミニッツを狙うには早すぎますし、休みを自由に選べないと考えて、正規料金ですが出来るだけ低いプランを選べば何とかなりそうだと判断しました。αの部分をいくつまで許すかと相部屋も二段ベッドになることもこだわらないことがポイントですが。

仕事の都合でマレーシアのペナンに住んでいるのですが、会社の休日はもちろんマレーシアに合わせられています。日本ではあまり生活に影響のない旧正月は、ここマレーシアでは大切な連休週間です。日本の正月並みに帰省したり旅行する人が多く、祝日2日+土日以外に有給休暇を取って1週間くらい通しで休む人も珍しくありません。2017年と2018年はプーケットに行ってクルーズ船でダイビングを楽しみました。2019年は1月に2回も日本に一時帰国したために旧正月はおとなしくペナンで過ごしたので、翌2020年は有効に使わないとと考えているうちにふと南極旅行が浮かびました。

2020年の旧正月は1月25日(土)、26日(日)で、振替休日は27日(月)と代休1日になります。この祝日2日間を使えば、有給取得日数が減らされて助かります。日本の会社に勤務していたときは、有給休暇を1年の間に消化するなんてことは考えられませんでしたが、マレーシアの今の会社では有給休暇を1年以上持ち越すことはできないで取得日数をいかに少なくするかは大切なことなのです。

毎年1週間程度の休暇を取得しているからと言っても2週間+αの休暇が取れるかは、旧正月であっても心配です。2019年3月中旬、上司に来年の1月南極旅行に行くために2週間+αの休暇を取りたいがどうだろうかとメールしました。返事は2時間足らずで返ってきました。その返事はいつものように「Approved.(承認した)」の短い一言でした。この返事をもらって南極旅行を決心しました。

南極旅行を考え始めてから決心するまでにかかったのは、「宇宙よりも遠い場所」を見てから1年後、計画を立て始めてからは2週間後くらいでした。

南極航海プラン

どの南極航海プランを選ぶかの前にどんなプランがあるかを調べることが大切です。ウェブサイトを使って南極旅行を取り扱っている海外の旅行代理店のいくつかにメールを書いて、自分に合いそうなプランがないかを見繕ってくれるようにお願いしました。そうすると、2社から旅行日程と空いているキャビンの種類と価格の情報が送られてきました。どうして旅行代理店を通すかというと、ウェブサイトの情報ではキャビンの空きがあるかどうかまで分からないからです。

数あるプランの中からMV Ushuaia, WEDDELL SEA QUESTを決めた理由は、時期、プラン、価格と乗客数の少なさからです。

航海は2020年1月28日〜2月7日(10泊11日)です。私の狙った旧正月にうまくかかってくれています。日数も南極航海プランの中では短すぎず長すぎずにちょうど良いです。
このプランは南極半島先端にある南極海峡を通ってウェッデル海に入り込んで行くことを特徴としています。多くのプランはサウスシェトランド諸島と南極半島とその間の島々のみのクルーズでウェッデル海に入り込んで行くプランはあまり多くありません。ウェッデル海では巨大な卓上氷山が見られるのが有名です。


https://antarpply.com/en/itineraries/weddell-sea-quest

価格を決める部屋のタイプとしてStandard Twin Cabinに空きがありました。MV Ushuaiaでは下から2番目のランクで二人部屋、2段ベッド、二部屋共用のシャワールームという設備になります。価格は8,160ドルで目標の価格よりは高かったですが、許容範囲内です。二部屋共用のシャワールームの混み具合がどうなのかちょっと心配ではありますが、洗面所は室内にもあるし、部屋自体はそれほどきつきつでもなさそうなので良しとしました。

MV Ushuaiaの乗客数は88名です。南極条約で南極では上陸する人数は1箇所当たり100名に制限されているために、船の乗客が100名以上の場合は2チームに分かれて最初のグループが上陸している間次のグループは船上で待機しているか、海上をクルーズしていることになります。これでは上陸時間が減らされていると言わざるを得ません。折角南極まで来ているのに上陸せずに待つというのはかなりのストレスになると容易に想像できます。一度に全員上陸できるだけのゾディアックとスタッフがいるかどうかという点は不明ですが、上陸している時間について不満が募るということにならないと信じます。

上司から長期休暇の許可を得て翌日には予約を入れて、30万円ほどの予約金をカードで支払いました。予約金はいつ解約しても戻ってこない契約なので、もう後戻りはできません。

航空チケットの購入

片道2日間の長距離旅行なので、かなり疲れることになるのは想像に難くありません。ビジネスクラスのチケットを買えれば、その疲れをかなり軽減してもらえると思いますが、そのような余裕はありません。エコノミークラスで疲れきった体を乗継時間に如何に回復させることが出来るかを考えると、航空会社のラウンジを使えることはかなりのメリットがあると考えられます。ラウンジであればゆったりとしたソファでコーヒーを飲みながらリラックスしてメールをチェックできることもできます。私の場合はスターアライアンスのゴールドメンバーなので、必然的にスターアライアンスの航空会社の中から選ぶことになります。

マレーシアのペナンからアルゼンチンのウシュアイアまではいくつかのルートが考えられます。
ヨーロッパ経由ならばルフトハンザ航空、北米経由ならばユナイテッド航空かカナダ航空、オセアニア経由ならニュージーランド航空、アフリカ経由ならエチオピア航空です。残念ながらペナンにはこれらの航空会社の直行便が就航していないので、クアラルンプールかシンガポールを経由する必要があります。またウシュアイアにも直行便が就航していないので、ブエノスアイレスが目的地となります。



ペナンからブエノスアイレスまでは距離から考えると、ニュージーランド経由が一番短くて、エチオピア経由、アメリカ経由、ドイツ経由という順番になると思うのですが、価格を比較するとそのような順番になりません。スカイスキャナーで検索して見ると、エチオピア航空、ユナイテッド航空、ルフトハンザ航空、ニュージーランド航空の順番になりました。エチオピア航空は使ったことがありませんし、ボーイング737 MAX 8が2019年3月10日に墜落したばかりで多少の不信感はあったものの、3月下旬にペナンの旅行代理店経由で航空券を購入しました。

一方ブエノスアイレスからウシュアイアまでのフライトは直行便ならアルゼンチン航空となりますが、エチオピア航空のチケット代が17万円という安さであったのに比べて、5万円もしてなかなか購入に踏み切れません。何となく決め損なってアルゼンチン航空のウェブサイトを見ていると、スカイチームに所属していることを見つけました。そう言えば、昔出張でお世話になっていたノースウエスト航空がデルタ航空と経営統合してスカイチームの一員であったことを思い出しました。ノースウエストのマイレージプログラムであるワールドパークスの獲得マイルには有効期限がなく、ひょっとしてまだアカウントが残っていればこの区間に使えるかもしれません。幸いなことにワールドパークスからスカイマイルへの移行は自動的に行われていて残存マイルを調べて見ると、アルゼンチン国内線の往復チケット25,000マイルを上回るマイルが残っていることが確認できました。早速デルタ航空のウェブサイトから予約して無事チケットを入手することが出来ました。5万円払う代わりに残っていたマイルと空港税の700円だけで済んで、すごく儲かったような気分です。

後日談ですが、2019年3月に航空券を購入した後にアルゼンチンでは8月に大統領予備選があってアルゼンチンペソが大暴落しました。3月頃は2.8円だったのが12月には1.8円まで落ち込んでいます。チケット代も下がっていて現在(2019年12月)購入すれば2万5000円で済みました。航空券代が出発日が近づいてくるのに下がるという現象はめったにありませんから、3月の時点で購入したことを後悔はしません。でも、こんなこともあるんですね。


https://ja.valutafx.com/JPY-ARS.htm

ブエノスアイレスには2つの空港があって国際線と国内線用空港に分かれています。エセイサ空港(EZE)とホルヘ・ニューベリー空港(AEP)は約40km離れていて、空港間の移動は空港バスかレミース、タクシーに頼ることになります。行きはペナンを出発して一気にウシュアイアまでたどり着きたかったので、EZEに着いたらAEPまで空港バスで移動して次のフライトに乗り継ぐことにしました。EZEに着くのが午後8時、AEPを出るのが午前4時なので移動時間としては8時間あります。フライトの多少の遅延、入国手続き、移動、チェックインを考えても恐らく問題ないでしょう。最悪次のフライトに乗れなかった場合でも、その日のうちに移動する便は複数あるので、その日のうちに到着することは出来るでしょう。

旅行保険の購入

航空券の次に手配したのは海外旅行傷害保険です。旅行条件の中に旅行のキャンセル、必須の医療避難および送還補償として最低100,000米ドル(約1,100万円)の旅行傷害保険に加入することが要求されています。保険会社のウェブサイトを漁ったのですが、マレーシアに住んでいて日本の保険に加入することは出来ないようで、なかなか該当する保険を見つけることが出来ません。そこで航空券を購入したペナンの旅行代理店に依頼することにしました。最初に見つけてきた保険プランは旅行先に南極が含まれていないことが判明し、暫くかかって南極をカバーして緊急医療避難(無制限)と緊急医療送還(無制限)が含まれている保険を見つけてきてくれました。旅行のキャンセル時の補償は旅行費用を完全にカバーしきるものではありませんが、ないよりはましです。保険料も4,000円程度と思ったよりもかなり安いです。すぐに購入しようとしたのですが、保険の購入は出発日前の6ヶ月よりも後という制約があり、8月に入ってからの購入となりました。買い忘れることが怖かったので、カレンダーに予定日を入れてアラームをセットしました。

耐寒装備の購入(その1)

南極の1月の気温は1年の中でも最も高いといっても平均気温が0度程度であり、現在住んでいるマレーシアのペナンは熱帯雨林気候に属していて、一年中暑いために南極旅行するのに適した服を持っていません。ずっと昔にスキーをやっていたのでその時のウェアが着られる可能性もありますが、ゾディアックを乗っているときに波をかぶることを考慮して防水性のあるものを勧められており、それに耐えるような防水性は期待できそうにありません。そうすると新品の防水防寒のウェアの上下と手袋を購入する必要が出てきました。
冬山用の登山用品ならベストでありそうなことは予想できますが、安く購入することはできそうにありません。そこで、最近コストパフォーマンスが高いことで有名な「ワークマン」で購入することを検討します。今まで購入したことがないので不安もあったのですが、ウェブサイトでの評判は上々でした。冬物の購入のタイミングとして、次に日本に帰国する8月末だと店舗に在庫があるとは思えません。仕方ないのでワークマンのオンラインストアで防水防寒スーツのイージスと防水防寒手袋などを購入しました。とりあえず日本の自宅に届けてもらって、8月末に確認することにしました。

8月末に予定通り日本に帰国すると、ワークマンからの商品は届いていました。早速試着してみると防寒防水スーツのイージスのオーバーパンツのボタンが止まりません。LLしか在庫がなかったのですが、サイズ表を見て何とかなるはずでした。購入してから4か月今更交換なんてできそうにありませんし、減量して何とかお腹を周りを減らせば履けるはずです。こうしてマレーシアに帰ってからの減量作戦が決定しました。

他にも防水防寒手袋は2種類購入したのですが、一つはかなり窮屈で使えそうにありません。仕方ないので、この使えなかった手袋は知り合いに格安で譲りました。

耐寒装備の購入(その2)

ペナンに帰ってクイーンズベイの中にあるユニクロに行ってみると、何とヒートテックコーナーがあることを発見します。何故ペナンのような常夏の国にヒートテックを在庫しているのか不明ですが、あるものは買うべきです。ヒートテックの長袖シャツ、ズボン、帽子、ネックウォーマー、手袋などが購入できました。これらの性能はペナンでは確認することができないので、日本の冬に持ち込んで確認することにしました。

耐寒装備の確認

12月末から1月上旬にかけて日本に一時帰国します。その時に日本とペナンで集めた耐寒装備の確認をすることにしました。12月31日の最低気温は5度ほでです。ユニクロヒートテックの長袖シャツ、ズボン、手袋にワークマンの防水防寒スーツを着て深夜の初詣に向かいます。ペナンで3か月ほどかけて毎日ウォーキングして5s減量したおかげでワークマンのオーバーパンツのボタンも止まりました。いつもよりも暖かく感じる大みそかの晩もこれらの耐寒装備のおかげで全く寒く感じることはありませんでした。南極では−5度から+5度程度と言われているので今の装備を寒さに合わせて微調整するくらいで済むことが証明できました。
近所にあるワークマンプラスに行って、追加の防水防寒手袋と厚手の防寒靴下などを購入してマレーシアに持ち帰りました。これで耐寒装備関連の準備は完了です。

荷造り

出発2週間前から荷造りを始めます。荷造りが終わったと思った後から追加すべきものを思いつくことが多いので、早めに荷造りを終わらせて後からちょこちょこ調整します。

一番は防寒防水スーツです。無事に着られることが分かったし、日本での耐寒試験もパスしたので不安はありません。実際ざんざん振りの雨の中を行動することはなく、防水性能を試す機会はありませんでしたが、十分な防寒性能を持っていました。



この下に着るのはユニクロのスーパーライトダウン(10年以上前に購入)とヒートテックのWarm Lined Pantsです。
スーパーライトダウンは寒い機内で着たり、ウシュアイアで常用しました。一方南極では重ね着しないとダメなほど寒くならなかったので、着ないで済んでしまいました。
Warm Lined Pantsは日本ではウォームイージーパンツとして売られているものと近いと思いますが、値段が5倍も違うので違うものかもしれません。

 

厚手の上着は2着持っていきました。洗濯してもなかなか乾かないし、そもそも洗濯しなくてはならないほど汚れることは少ないと考えました。実際黒い方を一度洗うだけで済ますことができました。



厚手の上着の下に着る綿のシャツと化繊のTシャツがそれぞれ3枚です。これら2枚を重ね着します。化繊のTシャツは長袖の下着も化繊のときに吸湿性と乾燥性性が良いということで選ばれるようですが、私の場合は長袖の下着がヒートテックのためにその組み合わせの効果はあまり期待できませんでした。綿のシャツは何回か洗濯しましたが、乾きにくいために洗濯回数を減らしました。化繊のTシャツは洗濯してもすぐに乾くのでほぼ毎日洗濯していました。

 

ユニクロのヒートテック9分袖が3枚です。汗をかくと保温能力が下がるという情報がありましたが、実際凄い汗をかいたのは一度だけでその時は外気温が十分高かったので問題とはなりませんでした。3枚あれば毎日洗濯しても乾くのが早くて問題ありませんでした。



ワークマンの厚手の靴下(アーガイル)が4足と普段使いのショートソックス2足、ハーフルーズタイプのスイムパンツが1枚です。
厚手の靴下はゾディアックに乗るときのラバーシューズを履くときとトレッキングシューズを履くときだけショートソックスの上から履きます。防寒性と歩く時のショックを柔らかくする効果があります。スイムパンツは、南極でのとあるイベントのために必須です。忘れずに入れる必要があります。

 

ユニクロのヒートテックのキャップとネックウォーマー、ワークマンの防寒ソックスと目出し帽です。寒いときはキャップだけでなくネックウォーマーも必須でした。目出し帽は生地が薄いので心配しましたが、この薄さでも普通に暖かいです。もちろんイージスのキャップはかぶってのことですが。防寒ソックスは試すことなく終わってしまいました。



ワークマンの防寒防水手袋が2種類とユニクロのヒートテックの手袋です。一番よく使ったのがヒートテックの手袋でした。理由は付け外しが容易ということ。手袋をしているとカメラのシャッターボタンがうまく押せないのでカメラ撮影の時は右の手袋を外していました。すなわち写真を撮るたびに右の手袋を外す必要があるので、ワークマンのようなゴムの手袋は時間がかかりすぎてダメだったということ。実際雨に濡れたり水にかかったりすることはなかったので、防水性は不要でした。ただ予備として防水防寒の手袋を持っているということは安心感につながったので、全部不要というわけではなく1組くらいはあっても良いという感じです。



スキーのゴーグル、日焼け止めクリーム、サングラス(2種類)です。
ゴーグルは使いませんでした。サングラスは予備も考えて2個持っていきましたが、左側のものしか使いませんでした。元々目は強い方らしく、明るい日差しを浴びてもサングラスをしたいという気は起らない方なんですが、南極の紫外線で目をやられるようなことが起きなかったのはサングラスが99.9%紫外線をカットしたためだったということにしておきましょう。



メレルのゴアテックスの防水トレッキングシューズをQueensbay Mallで何とか見つけて今回の旅のために購入しました。目的はウシュアイアで行う予定のトレッキングのためです。サイズが少し大きくて厚手の靴下を履いても完全にはフィットせずに多少の不安を残したままの荷造りでした。



カメラは水中写真でも使っているソニーのDSC-WX200が3台(予備が2台)、予備電池3個、コーワの8x25の防水双眼鏡、GOPROもどき、SDカードの予備、2TBのポータブルHDDです。
カメラは散々悩んで新調せずにコンデジで済ますことにしました。1800万画素、25-250oズームのコンデジで特に不足に思えるような環境に陥ることがなかったためです。また、旅行に大きくて重たい一眼カメラを抱えて移動したくないという気持ちも強かったのです。でも今なら言えます。コンデジでも構わないけど、持っていくなら最高級のコンデジを持っていくこと、できれば一眼レフを持っていくのが南極旅行には望ましいと。性能の良いカメラは精細な写真を提供してくれることを旅行中に何度も思い知らされました。
GOPROもどきも無駄でした。事前撮影は多少行いましたが撮影品質が十分でないものを旅行に持って行っても仕方ありません。撮影した映像はほぼ使われずにお蔵入りとなりました。
写真にはありませんが、一緒に持っていたレノボのノートPC、X1 Carbonを使って毎日カメラの映像をポータブルHDDにバックアップしていたためにいつカメラにトラブルが発生しても1日分以下の被害で済むということが分かっているのは安心につながりました。



横ずれしない洗濯紐、携帯用洗剤、紐、コンセントの変換アダプター(2種)、電源延長コード、ひげそり器、USBケーブル(4本)、USB電源、写真機用バッテリー充電器、マグネットホルダーです。
横ずれしない洗濯紐は旅行のブログで紹介されているのを見かけて購入したのですが、プラスチック製のハンガーをかけるのにとても有効でした。
アルゼンチンでは電源のコンセントがハの字型のこともあると書いてあったので用意したのですが、船内でも使えてとても有効でした。C型のアダプターは空港のラウンジとかで使えたので出番がありました。
電源延長ケーブルは日本製なので100Vしか保証していませんが、240Vで使っても今のところ問題は起こしていないので色々な地域に持って行っています。
ひげそり器は19日間の旅の最後まで充電なしでは持ちませんでした。充電器を持って行かなかったので旅の最後の方は3日おきくらいに髭剃りをしていました。
USB電源は3個口なのですが、バッテリー充電器、ポータブルUSBバッテリー、スマホを充電するのに丁度でした。
マグネットホルダーは洗濯紐をかけるために準備して、船内ではそこらじゅうが金属でどこにつけても良いくらいに思っていたのですが、壁はベニヤ板で覆われていたために磁石のつくところがベニヤ板を止めるねじの頭に限られていて、吸引力も小さく難儀しました。



洗濯物を干すためのプラスチック製のハンガーです。安物なので使い終わったら捨ててくるくらいのつもりでしたが、軽くてかさばりもしないのでそのまま持って帰ってきてしまいました。



念のために持っていく薬と酔い止め薬です。
痛み止めは歯痛のためだったのですが、腕の良い歯医者に完璧に直していただいたおかげで最近は出番がありません。
アネロンの効果は24時間であることを知ってはいたのですが、飲むのが早すぎて揺れ始めるころに効果が切れていて2日目の朝方に少し酔いました。薬は正しく飲みましょう。



機内や船内で読むための南極に関する書籍です。余り真面目に読まなかったので、動物の名前などが聞いてもさっぱり分かりませんでした。



荷物分散用のナップザックとウエストバッグです。
ナップザックは、アルゼンチン航空の荷物重量オーバーを避けるために一部荷物を移して重量軽減したり、エチオピア航空のストップオーバー時に宿泊するときの着替えを入れて機内に持ち込んだりするのに活躍してくれました。
ウエストバッグは出番がありませんでした。南極での上陸用に使えると思ったけど、別に持っていく荷物がそれほどなく大体は防寒防水スーツのポケットに収まってしまいました。

 

スーツケースの荷造りが完了しました。防寒対策で量はありますが、最後は押しつぶして楽々チャックが閉まります。重量は19sと大したことはありません。
これで旅の持ち物は揃いました。あとは出発を待つだけです。




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