2022年11月アイスランド・イギリス旅行

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アイスランド・イギリス旅行を決心するまで

小笠原旅行の記録をホームページにアップした2022年8月中旬、ホームページの宣伝を兼ねてMLのいくつかと知人の何人かにメールを送りました。その中には南極旅行で一緒になった香港のQさんも含まれていました。彼が北極圏を砕氷船で旅行したいという話を聞いたことがあったのでメールの文中に

私:「北極旅行計画は当分できそうにありませんが、来年か再来年にカナダにオーロラを見に行きたいと思っています。」

と追記しました。この1行が今回のアイスランド・イギリス旅行を決めるきっかけになるとは思いもよりませんでした。
1週間後Qさんからメールの返信がありました。彼が約1年前にイギリスのウィンブルドンに引っ越ししたことが書かれていました。そして、

Qさん:「オーロラが良いですね…
   イギリス北部のスコットランドの高原でもオーロラが見えるそうですが、スコットランドに行ったことがないのでまだ見ていません。
   アイスランドとかの北ヨーロッパ諸国もオーロラ鑑賞に良いらしいですがもし機会があったら一緒に行ったらどうでしょう?
   あなたならきっといい写真が撮れるでしょうね!」

きっと「いい写真が撮れるでしょうね!」という1行に私はやる気を揺さぶられたのでしょう、すぐに返信しました。

私:「アイスランドでのオーロラ観測も魅力的です。
   なるべく温かい時期を選ぶとすると9月から11月がシーズンということになるようです。
   アイスランドかカナダか分かりませんが、一緒に行けるとよいですね。」

メールを送った6時間後に更に具体的な旅の計画を立ててみて追伸を送りました。

私:「アイスランドのオーロラ観測について今年の実現性について考えてみました。
   オーロラ観測の邪魔になる月がいないことと、今から計画して間に合う時期を考慮して、次のような計画が実現できそうです。
   <日程は省略>
   Qさんが参加できる可能性はありますか?」

すると、わずか20分後に返信がありました。

Qさん:「わざわざ調べてくれてありがとうございます!
   凄くいい感じのプランですね。
   こちらも多分大丈夫だと思います。」

このメールには以下のような魅力的な5日間のアイスランドツアーのURLリンクも貼ってありました。



彼の即決に感動しながら、私も50分後にはQさんと一緒にアイスランドを行くことを決心して、次のようなメールを送っていました。

私:「会社に11月に海外旅行してもよいか聞いてみましょう。」

Qさんもオーロラを見てみたいという話があって、わずか8時間後には11月に一緒にアイスランドに行こねという話になっていました。私の計画では来年か再来年にオーロラを見に行くはずだったのに、3か月後の旅行に大変身して多少戸惑う気持ちも生じましたが、決まったからにはやりきるしかありません。会社の休暇申請も3日後には承認されてこの旅行計画が本格的に始動したのでした。

Qさんの紹介

Qさんとは2020年1月の南極旅行に行った際にたまたま同じクルーズ船に乗ったのが縁で友達になりました。香港生まれの英国人です。日本のアニメが好きで、同じアニメを見ていたのがきっかけで仲良くなりました。彼の日本語はとても上手で会話は殆ど日本語で行われました。今回の旅行中の会話も全てが日本語で行われましたが、誤解を生じることはありませんでした。私が英語で話すよりも間違いがないのは確かです。
南極旅行中でもイギリスの法律書を手元に置いて勉強して、Covid-19で海外との行き来が大変な中、イギリスを度々訪問して法律の資格を取得した勉強家です。そして2021年8月に香港からイギリスに引っ越してきてのでした。今はロンドンの法律事務所に勤めています。
最近はAIイラストにはまっていて個人サイトまで作って作品を公開しています。どうやってイラストが描き上がるのか見せてもらいましたが、なかなか興味深いものがありました。私はとても手を出すことができません。

日程の調整

オーロラの光は非常に淡いので月明かりがあると見えなくなってしまいます。ですからオーロラ観測を思う存分したいのでしたら、新月付近の日程を選んで旅行する必要があります。世界中の日出、日入、月出、月入時刻が調べられるサイトがあるので、月明かりのない時刻を考慮してアイスランドに滞在中、月の光に邪魔されない日を特定します。旅行期間を最大限取ってオーロラを見るチャンスを1日でも増やすことを主眼にして検討した結果、旅行期間は11月18日(金)から27日(日)までの10日間となりました。アイスランドに滞在している間は、月が出ている時間とオーロラ観測時間がまったく重ならないような日程が組めました。

 日付 予定  日出  日入 月出 月入 月齢
 11月18日(金)  東京発          
 11月19日(土)  アイスランド着・泊、オーロラ観測  10:06 16:19   02:42  16:04  25.1
 11月20日(日)  アイスランド泊、オーロラ観測  10:09 16:16   04:19  15:56  26.1
 11月21日(月)  アイスランド泊、オーロラ観測  10:12 16:13   06:01  15:48  27.1
 11月22日(火)  アイスランド泊、オーロラ観測  10:15 16:11  07:52  15:39  28.1
 11月23日(水)  アイスランド泊、オーロラ観測  10:18 16:08   09:55  15:26  29.1
 11月24日(木)  アイスランド泊、オーロラ観測  10:21 16:06   12:23  15:01  0.5
 11月25日(金)  アイスランド発、ロンドン泊    
 11月26日(土)  ロンドン発          
 11月27日(日) 東京着           

参考:https://keisan.casio.jp/menu/system/000000000710


出発日は金曜日の深夜便を使用するので有給休暇は所得せず、11月23日は勤労感謝の日なので、有給休暇取得日数は4日で済みます。入社早々で有給休暇日数が少ない新入社員でも4日なら何とかやり繰りできます。

フライトの予約

ウィンブルドンに住むQさんと一緒にアイスランドに行くために、彼の家から近いロンドン・ガトウィック空港経由でアイスランド・レイキャビック空港に行くことにします。ガトウィックとレイキャビックの間はLCCの航空会社であるEasyJetが運航しており、値段も安いことからこれを使うことにしました。
国際線のフライト料金はCovid-19の影響のため欠航を余儀なくされている航空会社が多く、運賃は高止まりしています。今回もラウンジ利用の利便性を優先してスターアライアンス縛りでフライトを探しました。東京からロンドン・ガトウィック空港に飛んでいる航空会社は少ないのですが、幸いなことにスターアライアンスに加盟しているターキッシュエアラインが飛んでいて値段も安かったのでこれに決めました。

11月18日(金) 22:50羽田発 TK199
11月19日(土) 06:25イスタンブール着、08:30イスタンブール発 TK1981 09:35ガトウィック着、15:30ガトウィック発 EZY8507 18:50レイキャビック着
11月25日(金) 12:20レイキャビック発 EZY8504 15:30ガトウィック着
11月26日(土) 17:00ガトウィック発 TK1998 23:45イスタンブール着
11月27日(日) 02:50イスタンブール発 TK198 19:45羽田着

行きは羽田からレイキャビックまで、乗り換え2回でちょっと強行軍ですがガトウィック空港の乗り換え時間も十分あり、Qさんと合流するにも良さそうに思いました。また、帰りはQさん宅で1泊してちょっとだけロンドン見物する時間を作りました。

そして事件は起きました。ターキッシュエアラインの航空券を旅行会社経由で予約したまさしくその日に、EasyJetで予約していたフライトがキャンセルされたのです。



11月19日(土) 15:30発 EZ8507 がキャンセルされて、代替えフライトは同日 08:05発 EZY6539となりました。代替えフライトは出発時刻が7時間も繰り上がってしまったために、イスタンブールからガトウィックに着くターキッシュエアラインのフライトに接続できません。解決策は2つ考えられました。

1.ターキッシュエアラインのフライトを1日前倒ししてロンドンで1泊する。
  欠点はターキッシュエアラインの日程変更のために手数料が26,000円かかる、有給休暇申請を1日追加する必要がある。
2.EasyJetの変更分をキャンセル(手数料無料)、同日のアイスランドエアのフライトでガトウィックからレイキャビックまで飛ぶ。
  欠点はEasyJetとアイスランドエアの航空券の差額分だけ余計に支払う必要があるが、差額は1万円程度で大したことない。
  また、ガトウィックからレイキャビックまで一緒のはずだったQさんと分かれてしまう。

私は解決策2を選び、EasyJetをキャンセルして新たにアイスランドエアの航空券を手配したのが9月1日のことです。新しいフライトスケジュールは11月19日(土) 09:35ガトウィック着、12:00ガトウィック発 FI471 15:15レイキャビック着です。

これで良かったはずです。でも1か月ほど経つとじわじわと不安が募ります。ガトウィック空港での乗り換え時間(2時間25分)が充分とは言えないという不安がどんどん大きくなっていきました。ターキッシュエアラインとEasyJetは提携していないので、ガトウィック空港に到着したら一度出国するために入国審査を受けて、預け荷物を受け取って、EasyJetのチェックインカウンターに行ってチェックインしてから荷物を預けて、出国審査を受けてから、EasyJetの出発ゲートに行かなければならないのです。何事にも問題なければ、乗り換え時間が2時間25分あれば乗り遅れることはないでしょうでも、もしターキッシュエアラインのフライトの到着時刻が遅れたら、入国審査が混んでいたら、荷物が遅れて出てきたら、あるいは荷物が届かなかったらと悪い方に考えると、2時間25分では全く安心できるだけの余裕はありません。そして1か月経った10月1日に私の心は爆発しました、解決策1に修正すべきだと。

アイスランドエアのチケットはキャンセルできましたが、アイスランドエア限定、有効期限1年の36,.570円のクーポン券になりました。これを利用することはほぼ無理なので全額損金です。



EasyJetのチケットはすでにキャンセルしてしまったので買い直しです。すでに前回購入時から1か月経ったので価格は2,000円ほど高くなっていました。そしてターキッシュエアラインのチケット自体の価格が上昇していて、1日違いのチケットを購入するために20,000円の差額が出て、変更手数料26,000円を加えると46,000円も支払うことになりました。さらに座席指定を有償で行っていたのですが、これも変更したことにより無効となり8,000円が無駄になりました。これらを合計すると92,570円となり、素直にEasyJetのフライトがキャンセルした時点で解決策1を選んで26,000円支払ったのに比べて、66,570円も余計に支払ってしまいました。

最初の判断を間違ったためにえらい損をしてしまいました。でも、変更せずにアイスランドエアに乗り遅れるようなことになったら以後の旅程がえらいことになります。Qさんに追加でもう1泊、18日(金)にも泊めていただけるようお願いしたところ快諾してもらいました。その上に、その日は会社の休みを取ってロンドン観光をしようと言ってくれました。追加のお金が必要になりはしましたが、心配事がなくなって、追加のロンドン観光が加わったことによって、プラスになったと気持ちを切り替えることにしました。いずれにしてもQさんのサポートに大大感謝です。

ツアーや宿の予約と清算

5日間のアイスランドツアーは、最初にQさんが提案してくれたものに決定しました。個別に予約して部屋を一緒にしてもらうように頼むことにしました。一人部屋だと追加料金を取られるからです。ツアーに含まれないレイキャビック空港近くのホテル代などはQさんに払ってもらって後日清算することにしました。EasyJetの予約は個別にする計画だったのですが、何故か私のWEBサイトでの予約がうまくいかなくて、これもQさんにお願いすることになりました。
清算の方法ですが、私が日本円をイギリスポンドに両替して現金で支払うことを考えていたのですが、Qさんが現金を全く使っていない生活をしているために、Wiseでアメリカドルを海外送金することになりました。PCで設定しようとして四苦八苦して諦めかけていたのですが、スマホにWiseアプリを入れたら思いのほか簡単に設定が完了しました。あとは、清算すべき金額を日本円でチャージして送金するだけでした。手数料も換金率もよく、最初に考えていたイギリスポンドに両替するよりも大分お安く済みました。実際に送金する段階になったときは、PCからでもアクセスできるようになったので、PCから送金しています。結局Wiseアプリは設定をするためだけに入れたような感じになっています。


https://wise.com/

カメラの購入

旅行に行くたびに新しいカメラを購入するのもいかがかと思うのですが、今回は人生初のオーロラ観測の旅です。既に持っているソニーRX100M5やRX10M4でもオーロラは性能的に見て静止画は十分きれいに撮影できると思うのですが、動画の方が何倍も情報量が多く感動的であるというようなコメントを見つけてしまい、オーロラを動画で撮影したいと思うようになりました。試しに部屋をかなり暗くして動画を撮影してみたのですが、手持ちのカメラだとISO12800が最高でオーロラを動画で撮る実力はなさそうでした。

一眼レフカメラは買わないと決心していたにも拘らず、オーロラを動画で撮影するという目的のために一眼レフカメラを買う必然性が出てきて、私の決心は瞬く間に揺らいだのでした。そして買うと決めたからには、新規で購入したカメラでオーロラの動画撮影で失敗するわけにはいきません。WEBサイトの情報からオーロラの動画撮影を成功しているソニーα7Sの情報を見つけました。常用最高感度はISO102400、拡張最高感度はISO409600と手持ちカメラのISO12800の32倍もあります。また、α7Sならキャノンの一眼レフカメラ時代に購入した広角レンズ、トキナRMC 17o F3.5と以前購入したK&F CONCEPT マウントアダプタが使えます。すぐに取り掛かるつもりはありませんが、キャノンのマウンタがついている大昔に使っていた望遠鏡に取り付けて天体撮影を再び始めることがあるかもしれません。
ただ新品でカメラを購入するとなると本体だけでも初代のα7Sが約19万円、性能がだいぶん上がっているα7SM3だと約40万円します。今のところ一眼レフカメラ用交換レンズを沢山揃える計画はなく、ほぼオーロラ限定で使用することを考えると、使用頻度がかなり低くなり、新品を買う必要性があるように思えません。中古市場でもα7SM3の価格は新品と余り変わらないため、必然的に購入すべき機種はα7Sとなりました。中古市場を調べてみて、信頼がおけそうなカメラ店から約12万円(ポイント9%)で購入しました。数日後に届いたカメラは中古とはいえ外観は十分きれいで機能的にも問題ありませんでした。

α7Sはカメラとしてオーロラを撮影するための十分な性能を持っているはずなのですが、ハヤタ・カメララボのHKIR改造が気になってしようがありません。店長の根本さんが自分で改造したカメラを実際にカナダに持って行って撮影したオーロラは素晴らしいものでした。私が購入したα7Sを改造すれば、多少は感度を高めてオーロラを撮影できるチャンスを増やすことが出来るし、昔フィルムで撮影していた赤い散光星雲を今度はα7Sで撮影する機会もあるかもしれません。そう思い始めたら、改造するのを留めようという気持ちもむなしく、α7Sが到着して碌な試写も行わない間にHKIR改造のためにハヤタ・カメララボにカメラを送ったのでした。途中ちょっとしたやり取りがあったため、改造には約1か月かかりましたが、無事にHKIR改造済みのα7Sを入手することができました。

 
https://www.hayatacamera.co.jp/astrophotography/

一度タガが外れるときりがなくなるのでしょうか、レンズは1979年に発売されたトキナRMC 17o F3.5で良いはずだったのですが、もう少し広角で明るいレンズが欲しくてたまりません。まあ、こんな気持ちになるのが嫌で一眼レフカメラは買いたくなかったのですが、やはりレンズも欲しくなるというわけです。中古で同じカメラ店から購入したのは、SAMYANG MF 14mm F2.8 MK2 (ソニーE用/フルサイズ対応) です。中古で4万円もしますがトキナのレンズよりもかなり広角で、絞りも0.5段階明るくなります。フォーカスリングがロックできるとか、機能的にも優れています。新しいカメラが増えたことにより、予備のバッテリーやSDカード、カメラケースが増えて、何だかんだでカメラ関係だけで約20万円の出費となってしまいました。やれやれです。


α7Sと 左: SAMYANG MF 14o F2.8、右: トキナRMC 17o F3.5+K&F CONCEPT マウントアダプタ

これでカメラ関連の出費は終わりにしたいところでしたが、9月にアメリカ出張に持って行ったRX100M5を空港で落として、レンズ周りについているフォーカスリングが歪んで回せなくなるという不具合を発生させてしまいました。このRX100M5は2020年1月まで単身赴任していたマレーシアで購入したため、なんと日本国内のソニーのサービスステーションでは修理受付を行ってもらえないという事実にぶち当たりました。一時は修理を諦めかけていたのですが、マレーシア滞在中に色々とお世話になっていたIさんに相談したところ、修理の仲介をしてもらえることになりました。私が日本からマレーシアまでEMSで発送したら、関税を支払って受け取ってもらった後に現地のソニーサービスステーションにカメラを持ち込んで修理依頼、修理完了後の受取り、修理費用支払い、日本にEMSで発送するという一連の作業を担っていただきました。色々なことがあってこれも一筋縄でいかずに1か月近くかかりましたが、無事に修理完了してRX100M5を今回の旅行に持って行くことができるようになりました。

今回の旅行に持参するカメラは、全てソニー製で以下の3台です。RX10M4とα7のバッテリーは共通なのが嬉しいです。

RX10M4 24−600o F2.4-4.0 日中メイン、動画、静止画
RX100M5 24−70o F1.8-2.8 日中サブ、動画、静止画、夜間サブ、静止画
α7S(HKIR改造) 14o F2.8 夜間のみ、動画、静止画

 
左から RX10M4、α7S、RX100M5
RX10M4とα7Sのマイク部分についている茶色のフアフアは風切り音低減用のモヘアです。

オーロラ撮影の準備

初めてのオーロラ撮影ということで、色々なWEBサイトを調べました。私の持ち込む機材と近いということもあって以下のサイトを参考にさせていただきました。結露防止用ヒーターとそれ用のモバイルバッテリーを準備すること、カメラ全体を覆うネックウォーマー、結露防止に注意することなどを学びました。先人の知恵をインターネットの力を借りて簡単に借りることができる今の世の中、便利になったものです。


http://hamkei.cocolog-nifty.com/additionalmemo/2015/03/2015-07c5.html

オーロラ撮影に必須の三脚は30年ほど前に購入した雲台タイプのVelbon Z-5040(重量1.7s)と10年ほど前にマレーシアで購入した自由雲台付き(重量1.6s)の2台にしました。Velbonの三脚は古いですが、しっかりしていて動きもスムーズで信頼できます。マレーシアで購入した三脚には自由雲台にクイックシューが付いています。オーロラを撮影するために移動するときはミニバスを使うことが分かっていますし、飛行機の荷物重量制限に対しても余裕があるので、重たい三脚を2台持ち込める余裕があります。軽量な三脚を購入するために散在しなくて済んでほっとしました。しかしながら、クイックシューで一波乱あるとはこの時は想像すらしていませんでした。



結露防止用のヒーターですが、沢山の種類が出回っています。私は2000円ほどで購入出来てUSB電源が使えて3段階切り替えができるものにしました。モバイルバッテリーは手持ちの10,000mAhのものはケースが少し膨らんでいて、そろそろ寿命ぽいので、思い切ってAnker PowerCore Essential 20000 (20,000mAh) (重量340g)を購入しました。ヒーターの設定をMidにすれば一晩中つけっぱなしにしても、バッテリーが持つことが出発前の試験で確認できました。ただ、ほぼ完全に放電してしまうと24時間かけないと満充電できないことも確認できたので、運用方法は考えないといけないかもしれません。試しに手持ちの10,000mAhのものはヒーターを接続すると1分ほどで勝手にシャットダウンしてしまうことも判明、ヒーターには使えない状態でした。


Anakerのモバイルバッテリーで結露防止用ヒーター(Mid)を運転中

カメラ全体を温めるために安物のネックウォーマーも購入して持って行ったのですが、こちらは出番がありませんでした。

耐寒装備の準備

アイスランドはカナダやアラスカに比べてずっと暖かいと言っても、11月ともなれば夜間の気温は氷点下まで下がってきます。そんな中で動かずにオーロラを撮影することを考えると、それなりの耐寒装備が必要になります。ただ幸いなことに、2年前に行った南極旅行の時の温度想定と、今回のアイスランドの温度想定はほぼ同じなので当時の装備を引っ張り出してきて持って行くだけで済ますことにしました。

防寒防水スーツ、ワークマン、イージス 1着
ダウンジャケット、ユニクロ、スーパーライトダウン 1着
厚手の綿の上着 3着
化繊のTシャツ 3着
長袖シャツ、ユニクロ、ヒートテック9分袖 3着
オーバーパンツ、ワークマン、イージス 1着
保温パンツ、ユニクロ、ヒートテック 1着
靴下、ワークマン、アーガイル 3足
キャップ、ユニクロ、ヒートテック 1個
ネックウォーマ、ユニクロ、ヒートテック 1個
目出し帽、ワークマン 1個
手袋、ユニクロ、ヒートテック 1双
防水トレッキングシューズ、メレル、ゴアテックス 1足

同じ写真を載せるのもページの無駄遣いですから、写真を見たい方はここをクリックしてください。

荷造り

今回はどのフライトでも機内持ち込み手荷物が2個まで許されているので、それを最大限に利用することにしました。
1個目の機内持ち込みとして小さなリュックサックにRX100M5、RX10M4、リチウムイオン予備バッテリーと手周りの物を入れたら約4sになりました。2個目の機内持ち込み用として小型のスーツケースにα7Sと2個のモバイルバッテリーと壊れ物を入れたら約7sになりました。どちらも制限重量に余裕があります。
預け荷物用の大きなスーツケースはボロボロになった自分のスーツケースを諦めて、娘から海外旅行を1往復しかしていないスーツケースを借りることにしました。とても軽くて取り回しが良くてとても助かりました。その中に防寒装備をはじめとした衣類と三脚2個、ACコードやACアダプタなどを入れました。中身はスカスカですがQさんのスーツケースに余裕がないということなので、少し荷物を預かることになりそうなので丁度良かったです。重量は約18sで、制限重量の23sに対しても十分余裕があります。
これで出発までの準備は完了です。



次のページに続く


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