2022年11月アイスランド・イギリス旅行 (出発編)

任意のページに飛ぶ #1 アイスランド・イギリス旅行  #2 出発編  #3 往路ロンドン編  #4 アイスランド編-1  #5 アイスランド編-2  #6 アイスランド編-3  #7 アイスランド編-4  #8 アイスランド編-5  #9 アイスランド編-6  #10 復路ロンドン編  #11 ウィンブルドン・帰路編

2022年11月17日(木)(1日目)

羽田空港出発時刻は22:50なので、木曜日の仕事を定刻の17:30まできっちりこなしてから出発です。荷物はすでにパッキングを終えていたのですが、出発の直前に気が変わっていくつかの荷物を出し入れして18:30にやっと自宅を出ることができました。軽いとはいえ2個のスーツケースを両手で引っ張るのは大変でしたが、娘から借りた大型のスーツケースはキャスターがスムーズなおかげで取り回しは楽でした。いつもより時間がかかりながらも羽田空港国際線ターミナルに無事到着しました。ANAのCカウンターの隣にターキッシュエアラインのBカウンターはありました。写真でちらりと見えていますが、ANAカウンターの近くまで列が伸びているのがちょっと気になりました。

 

案の定出発時刻の3時間前だというのにエコノミークラスのチェックインカウンターの前は長蛇の列でした。幸いなことにこの時間にスターアライアンスゴールドメンバーでチェックインする乗客は少なかったために、プライオリティチェックインカウンターには10分ほどでたどり着くことができました。有料で予約していた座席は予約変更からキャンセルになっていて新たに窓側が割り当てられていたのですが、トイレ間隔が短い私は13時間を超えるフライトを窓際で過ごすことは耐えられそうにありません。チェックインカウンターで通路側を申し込んでみるのですが既に空きがなく、仕方なく中央席をリクエストすると何とか確保できました。中央3列の真ん中の席は通路側の席の次に好きな席です。左右のどちらかの乗客が席を立つタイミングに合わせて自分もトイレに行けるからです。

 

チェックインカウンターは混んでいましたが、セキュリティチェックやイミグレーションは混んでおらずあっさり出国できました。出発まで約2時間半、ラウンジで夕食を取りながら一休みです。いつもは手に取らない唐揚げを沢山いただいてしまいました。

 

出発まで1時間といったところで搭乗開始です。早めに搭乗ゲートに行っていたので待つこともなく搭乗です。座席についてフライトマップを確認すると飛行時間13:04、分かってはいましたが長いです。

 

出発前にフライトマップをチェックしてみます。表示されたフライトマップは、羽田空港からイスタンブールまでの最短距離は、北朝鮮をかすめて一旦中国領内に入り、次にロシアのイルクーツク、ノボシビルスクの上空を通過してカザフスタンのコスタナイ、黒海沿岸であるウクライナのケルチを経由するコースです。これは実際に予定されているコースではなく、地図上で最短距離を自動で計算しているものです。ですから、現在ウクライナとロシアが戦争している状態で、このような最短距離を取るはずもありません。私の興味は、実際どのような経路を使ってイスタンブールに到着するかです。フライト中、頻繁にフライトマップの写真を撮ることで経路を追っていくことにします。




https://kurage.ready.jp/w_map/taiken.htmlを使用して作成後トリミング

羽田発イスタンブール行きのターキッシュエアライン TK199はほぼ定刻に出発しました。離陸から1時間半ほど経つと夕食が配膳されました。もう午前0時を過ぎていて、夕食も食べた後だと言うのに思わず食べてしまいました。チキンを頼んだ後和食もあったことに気づきましたが、既に時は遅しでした。深夜に食べる食事としては量も少な目で良かったです。味は、エコノミークラスとしては普通だったと思います。



出発から約3時間もすると飛行経路がだんだん明らかとなってきます。本州を縦断して島根県あたりから日本海に抜け、北朝鮮を避けながら韓国ソウル近くを通過した後に中国に入っていきます。ロシア領を避けて中国領内を西進するルートが見えてきます。



窮屈なエコノミーシートで切れ切れの睡眠を取りつつ、長かったフライトも12時間になろうかという時間になって朝食が運ばれてきました。周りは卵料理を選んでいく中、またしても天邪鬼で焼きそばを選んでしまいました。大体期待通りの味だったので良しとしましょう。初めて乗るターキッシュエアラインでしたが、機体もフライトアテンダントの対応も食事も悪くはありませんでした。



最後に今回の航路をフライトマップで確認します。中国に東から入り西に抜けていき、隣国のカザフスタンも東から西へ縦断、カスピ海を横断した後はアゼルバイジャン、アルメニアを通過してトルコに入るルートでした。その間一度もロシア領空を通過することはありませんでした。最短距離を通る大圏コースからかなり南寄りのルートを通ったために、標準のフライト時間12時間30分よりも30分以上余計にかかりました。でもイスタンブール経由だったから30分余りで済んだのかもしれません。ヨーロッパ直行便はロシア上空を使わないために、1990年ころに使われなくなったアラスカと北極圏を通過するルートを使っているみたいです。戦争の影響がこんなところにまで及んでいることを実体験する良い機会でした。





大圏コースの地図に今回のフライトコースを青い太線で重ね書きしてみました。みごとにロシアを避けるように飛行しています。



定刻より若干早くイスタンブールに到着しました。次の目的地であるイギリス・ガトウィック行きフライトとの乗り換え時間は約2時間あります。でもイスタンブール空港はやたら大きいのです。何か永遠と歩かされます。途中電動キックボードがありましたが、荷物がなければ使いたいと思いました。

 

空港の大きさの妥当性を裏付けるように接続フライトの数がものすごいです。下のディスプレイには1画面で27フライトが表示されているのですが、なんと8時台だけで48フライトもありました。私のガトウィック行きフライトもその中の一つです。出来れば渋滞で出発時刻が遅くなるようなことにならないことを祈ります。



しばらく歩いているうちに何故かトランジットゲートを経ずに出発ロビーに導かれました。朝早いとはいえあれだけ出発便があるのです。出発ロビーは結構混んでいます。そして土産物屋さんもオープンしています。私はウィンブルドンで行きと帰りに1泊ずつ泊めていただくQさんにお土産の一つも持ってきていないのを思い出して、トルコ産のお菓子と緑茶を購入して、手土産にすることにしました。トルコ土産の方が目新しくて喜んでもらえると信じることにします。

 

土産物選びにちょっと時間をかけすぎて出発1時間前に出発ゲートに到着すると、丁度搭乗も開始されました。このフライトの座席は窓側となりました。トイレは気になりますが、窓から外の景色が撮れる楽しみが増えたので良しとします。さすがターキッシュエアラインの本拠地イスタンブール、ターキッシュエアラインだらけです。飛び上がった後で空港を見下ろしてみると、殆どエプロンは旅客機で埋め尽くされイスタンブール空港はCovid-19の影響を最小限に抑えているように見えます。

 



離陸1時間後にお決まりの朝食が配膳されました。今度は1種類だけで選択の余地がありません。お味は普通のチーズオムレツの味がしました。コーヒーはイスタンブール便もガトウィック便も飲みやすい熱々が提供されたのが良かったです。



イスタンブールからガトウィックまではヨーロッパを縦断することから、色々な景色が見れることを楽しみにしていたのですが、どこまで行っても雲・雲・雲で全く地上の景色を見られずにドーバー海峡を渡ってしまいました。そして、冬は天気が悪いと言われるイギリス上空に入ると雲がほとんどない快晴状態です。どうなってんのという感じです。



 

自宅を出てから約24時間、ロンドン・ガトウィック空港に到着しました。飛行機の中で沢山寝たせいでしょうか、この時点ではあまり時差ボケを感じていません。



 

ここまでを出発日の1日としてカウントしましょう。空港から後は往路ロンドン編とします。

次のページに続く


旅行のページのトップに戻る  トップに戻る