2022年11月アイスランド・イギリス旅行 (アイスランド編-2)
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2022年11月20日(日)(4日目)
ホテルはQさんが選んでくれたのですが、Hotel Keflavik by Reykjavik Keflavik Airportは宿泊料金に朝食がついて、その朝食が豪華であることがホテルを選ぶ決め手になりました。そして、朝食を朝早くから提供していることもポイントです。恐らく近くのレイキャビック空港から出発する客にも朝食を提供したいというホテル側の配慮なのでしょう。私たちもそこまで朝早くという訳ではありませんが、移動日のため7時30分から朝食を食べ始めました。ソーセージにベーコン、卵、ハム、チーズ、サラダ、ワッフル、ヨーグルト、クロワッサン、フレークなどなど、選ぶのが困るくらいの種類が並びます。味も見た目通りおいしいです。最初の2枚の皿に盛りつけただけでは満足せず、写真を撮っていないお替りも含めてお腹いっぱい食べました。
ホテルをチェックアウトして、待たせてあったタクシーに乗り込み次の目的地に向かいます。朝8時30分だというのに外は真っ暗です。しばらく走ると地面から湯気が上がっているのを見ることができます。さすが火山の国アイスランド、色々な場所で火山活動に出会います。
しばらく走ると目的地のブルーラグーンに到着しました。ブルーラグーンをご存じの方も多いでしょう。(私はQさんに行こうと誘わられるまで知りませんでした)大きさは約5,000平方メートルで露天風呂としては世界最大です。ただ自然に湧出する温泉ではなく、近くにある地熱発電所が汲み上げた地下水の排熱を再利用したものだそうです。(Wikipediaより)
スーツケースは持ち込めないので、入り口近くにある荷物預り所で預かってもらいます。1個800円ですが、アイスランドの物価に慣れてくるとあまり高く思えないのが不思議です。でも2個預けて1,600円は地味に高額です。
大きな荷物だけ預けて、貴重品の入っているリュックだけ持ってライトに照らされた通路をレセプションハウスに向けて歩いていきます。飾り気のないロビーに入ると、まだ9時前だというのにそこそこ観光客がいます。予約と料金の支払いは済んでいるので、日本から持ってきた予約票のバーコードを読み込ませたら入場できます。ロッカーと各種支払いが可能なワイヤレスキーがついたリストバンドを渡されて、ロッカーに向かい荷物を置いて着替えます。上着とズボンを脱いで水着になります。シャワーを使って体を洗ってから露天風呂に入るのがルールです。
いよいよブルーラグーンに突入です。外の気温は5度くらいはあるでしょうか。短時間であれば凍えるというほどではありません。建物を出るとすぐにある手すりにつかまってゆっくりとスロープを降りていきます。水温は38度から39度で大分ぬるめのお風呂という感じです。水の色は乳白色です。
日本の温泉の露天風呂とは違って撮影禁止というわけでもないので、写真や動画は撮りたいと考えました。GoProとかあればベストでしょうが、ここの撮影だけのために用意するのはナンセンスです。今回はデータローミングのために持参したXperia
Compactを簡易水中ケースに収めて持ち込むことにしました。ネットで購入した防水ケースは220円でちゃちですが、日本で出る前に風呂で水没させても中に水が浸入しないことを確認してから持ち込みました。ただ来る途中のバッテリーのトラブルで裏ブタがきちんとはめられておらず、セロテープで止めてあるだけという状態なので、水没したら一瞬で故障してしまうのは確実です。実際途中で転んで完全に水没させたのにXperia
Compactが壊れなかったのはこの水中ケースのおかげです。
立って歩くと胸から上が水面の上にあり、そのまま歩いていると胸のあたりが冷えてくるので、少しかがむ感じで歩くことになります。ゆっくり移動したり、少し暖かいところの留まって体を温めたりしながら、この大きな露天風呂を楽しみます。
対岸まで歩いていくと岸辺が白くなっています。これがシリカです。このシリカを顔パックしている人も見かけました。美肌効果があるみたいですね。
そろそろ朝日が昇ろうとしています。雲の切れ間から日が差してきて赤く染まる朝焼けもきれいです。残念ながら露天風呂から見上げるオーロラに出会うことはありませんでした。
観光客はそれほど多くないと言えると思います。まだCovid-19も収まっていないし、朝9時から12時という事もあるかもしれません。いずれにしてもゆっくり堪能できたのは良かったです。
3時間ほど滞在していたブルーラグーンともお別れです。バスタオルを借りて、シャワーを使って体を洗ってから着替えます。私たちは利用しませんでしたが、カフェやバー、マッサージ、レストランなどがありゆったりと過ごすことも出来そうです。
チェックアウトを済ませて外に出ると真っ暗で気づかなかった露天風呂としては利用されていない池が広がり、入場するときに歩いた道は溶岩で囲まれていました。
ブルーラグーンからレイキャビックの市街まではシャトルバスを使って約1時間です。バス代は3,500円、ちょっと高いようにも思えますが物価の高さも少しずつ慣れてきました。
レイキャビックの市街の端に位置する22 Hill Hotelは今日から始まる4泊5日のツアーで指定されたホテルです。何故か空手道場が1回に鎮座しています。
ホテルにレストランは併設されていませんでした。昼食はQさんの事前調査で判明しているリーズナブルプライスでランチを頂ける市内のレストランに向かいます。Tripadvisorで何度も受賞しているというパンにスープが入っているこの1品がなんと2,400円です。多少噛み応えのあるパンもスープがしみてくれば中々おいしいです。そして全部食べ切ればかなりお腹に溜まります。もちろん私たちは水だけでパンまで完食、ごちそうさまでした。
Qさんはすぐにでも市内観光をしたいと主張しましたが、私は昨晩発見した三脚の不具合を何とかしたいと主張して、町の反対側にある家電量販店にバスで行くことになりました。市内バスの乗り方は、後で説明します。何軒かあるカメラ店は全てお休み、今日は日曜日でした。仕方なく行った家電量販店には、欲しかったホットシューも自在雲台も扱っておらず、何種類か完成品の三脚が売られてるだけでした。大きな三脚は値段も重量もそれなりで、手を出しづらく、結局携帯性重視で小型の三脚を買うことにしました。RX100M5なら何とか乗せることができそうですが、これに4,000円以上支払わざるを得なかったのは何とも残念です。
家電量販店からレイキャビックの港までは歩ける距離だったので、ゆっくり船を見学しながら歩きましt。色々な漁船や観光船が港に停泊していました。走ることのできない鎖やパイプでできている自転車のモニュメントは何だったんでしょうね。
一通り港を回ったところで、Qさんとは別れべ別行動となりました。元気が余っているQさんと違って、私は体力温存しないと途中でへたり込んでしまいそうです。今晩乗り込むオーロラ観測クルーズの受付場所の確認をしてからゆっくりと歩いてホテルに戻ります。途中雁木造(がんぎづくり)のような通路を通りました。冬になると雪が積もっていそうです。
ツアー料金に含まれているオーロラ観測クルーズの集合時間に間に合うように、ホテル近くのバス停からバスに乗ります。バスに乗るにはアプリをインストールしてバスチケットをクレジットカードで購入、バスに乗る直前にQRコードを準備しなければなりません。インストールや使い方は全部Qさんに教えてもらいました。Qさんもアイスランド初めてだというのに、色々勉強してあります。ちなみにバスは1回乗るごとに550円かかります。やっぱり地味に高いです。
Qさんとも合流して出発間近のオーロラ観測船に乗り込みます。あまり大きな船ではありませんが、湾内だけの航行です。小さくても揺れる心配はしなくても済みそうです。
真っ黒な空の下、船は夜9時に出港しました。行先はレイキャビックの町の光を避けるために湾内にある島の向こう側です。出港直後は雲も多く、雲の切れ間にもオーロラを見ることはできません。最初の静止画だけはRX100M5で撮影しました。レイキャビックの市街はとても明るく輝いています。動画はオーロラ撮影のために購入したα7S(HKIR改造)に14o、F2.8レンズをつけて、オーロラ発生前ですがテスト撮影も兼ねて手持ちで撮影しています。何故か島からは真上に向けて強烈な照明を打ち上げています。オーロラが出てきたら消してくれるのかなと心配になります。残念ながらα7Sに手振れ補正機能はないのですが、超広角レンズを使用しているせいか手振れのために気持ち悪くなるという事はないようです。
RX100M5, ISO5000, 1/30sec, 24mm, F1.8
α7S、ISO51200、1/4sec、14o、F2.8
島の裏側に到着しても、オーロラが出てくる気配はありません。暫くはオーロラのない星空を撮ったりしていましたが、寒いこともありキャビンに戻ってしばらくすると、オーロラが出てきたよと船内放送がありました。私たちは慌ててデッキに上がると、ゆらゆらとオーロラのかけらのようなものが天から降りてきているところでした。肉眼ではうっすらとですが、カメラのファインダーを通すとかなりはっきりと緑色の布のようなものがゆらゆらしているのが分かります。動画中心で撮影したので、是非動画でお楽しみください。
α7S、ISO51200、1/8sec、14o、F2.8
α7S、ISO51200、1/4sec、14o、F2.8
最初は、小さく暗かったのが次第に大きくなり、濃くなっていきます。中央に見えている北斗七星も覆ってしまって見えなくなりそうです。今回のオーロラはずっと北方向に見えていました。雲の切れ間が北方向だったのはラッキーでした。
α7S、ISO51200、1/8sec、14o、F2.8
α7S、ISO51200、1/4sec、14o、F2.8
そろそろこのオーロラ観測クルーズも終わる時が来たようです。ボートは港に向けて全速力で戻り始めますが、オーロラはますます力強く輝いています。そして裾野が怪しげに揺れています。色も緑色だけでなく、黄色や赤紫色も混ざっているようです。私は帰港する直前まで出来るだけ長く撮影し続けました。おそらくこの程度のオーロラは小規模なものに分類されるのでしょうが、私の心には深く刻むことができました。静止画よりも動画の方がオーロラの美しさを実感することできると思いますので、是非動画をご覧ください。
α7S、ISO51200、1/8sec、14o、F2.8
α7S、ISO51200、1/8sec、14o、F2.8
α7S、ISO51200、1/4sec、14o、F2.8
ボートが港に到着した時刻は最終バスに間に合う時刻だったので、再びバスに乗ってホテルに戻りました。
アイスランド2日目の晩にオーロラを見られたことはとてもラッキーなことでした。渡航前から予想はしていましたが、雲が発生しやすいことと雲がなくてもオーロラ自体が発生しなければオーロラは見えないという現実を何度も経験しました。
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