2022年11月アイスランド・イギリス旅行 (アイスランド編-6)

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2022年11月24日(木)(8日目)

ツアー5日目の朝になりました。とは言ってもホテルをチェックしたらツアーは終了です。レイキャビック市内の観光は自分たちでしないといけません。朝食は相変わらずのメニューですが、おいしくいただきました。もちろん昼まで持つように沢山お替りしました。

 

朝食後ホテルはチェックアウトしましたが、スーツケースを預かってもらうように頼むと、夕方まで鍵のかかる倉庫に預かってもらうことになりました。事前にお願いしていましたが、きちんと対応してくれてありがたかったです。
ホテルは市内の中心部から少し離れているので、バスで移動します。まもなく午前10時になるというのにまだ外は暗いです。バスの運賃も安くないので、相変わらずお客はあまりいません。



最初の目的地はアイスランド国立博物館です。レイキャビック到着初日の11月20日にQさんは私と別れた後に市内を回ったのですが、この博物館までは来られずに今日の見学となりました。ヴァイキング時代から現代までの歴史を辿ることができます。入館料は2,600円でした。



展示は9世紀のヴァイキング時代から始まります。ヴァイキングが来る前のアイスランドは国としては成り立っていなかったそうです。下の展示は青銅でできたブローチです。

 

アイスランド人の多くはヴァイキングというよりは農民だったようです。ただヴァイキングの風習を継承して武器は携えていたそうです。

 

ヴァイキング船(?)の大きな模型が陳列されていました。こんな帆船でアイスランドとノルウェーとの間を行き来して貿易していたのですから、想像もつかないほどの苦労や困難があったでしょう。



14世紀になると漁業が活発になり、干し鱈と肝油を大量にヨーロッパに輸出するようになりました。肝油はランプを灯すのに使われたようです。貿易が盛んになれば経済も発達します。各種釣り針の他に硬貨や天秤などが展示されています。

 

 

貿易はノルウェーを通じて行われていました。強いつながりがあったのです。

 

18世紀になると経済も発展していきます。貿易を担う帆船も大分大きくなりました。

 



一番気に入った展示の一つが下の木造の住居です。いつ頃の物か記録しそびれましたが、今から100年ほど昔の生活が再現されているように感じられました。





古いアイスランドの国旗が展示されています。最初はデンマーク領だったために正式なものとは言えませんが青に白十字だったのが、1915年の独立時に噴火の赤い色をした十字が加えられて正式な国旗となったそうです。

 



結構時間があったので、写真を撮りながら端からは端まで博物館を見て回ることができました。写真を全部紹介するのは見る方も飽きるでしょうから、このくらいにしておきます。

博物館内の土産物屋を見ていると、何か面白いものを見つけました。「ヴァイキングのビーズ」と書いてあります。もちろんレプリカで、何に使われたかも良く分かりませんが、家族のお土産に買うことにしました。値段は重さで決まる(29円/g)とのことで、4つ選んでレジに持って行くと電子ばかりを出してきて計ってくれました。



博物館をゆっくり見て回ったので、そろそろお昼の時間です。Qさんの提案で博物館からほど近いところにあるアイスランド大学の学食に行くことにしました。アイスランドの人口は34万人だというのに、ここの学生数は1万人もいるそうです。何とも教育熱心な国なんですね。そして肝心の昼食ですが、一皿に七面鳥のもも肉と付け合わせがどんと乗っています。予想通り値段も1,800円と格安です。お肉が結構大きかったので、お腹は十分満たせました。



市内に戻り、無料の市内観光に参加したりしながら市内を徒歩で巡りました。何故か巨大な猫のモニュメントなんかもありました。クリスマス・キャットと呼ばれているみたいです。さらに商店街には巨大な鈴とレインボーカラーのペイントがあります。

 



夕方になって、次の宿泊地であるKeflavikに戻る時間となりました。まずはホテルに戻ってスーツケースを預り所から出してもらいます。ホテルからバス停までは歩いて10分ほどです。市営バスで市街地にあるバスセンターまで15分ほどかけて行く必要があります。そこからレイキャビック空港行きの市営バスに乗ります。1時間に1本しか走っていないので、少し時間の余裕を見て早めに移動します。
バスセンターにあるはずのレイキャビック空港行きの市営バス乗り場は、何故かシャトルバス乗り場のある建物から離れていて、小さい屋根の付いた待合場所のところにありました。バスセンターの人にQさんが聞いてきてくれて、場所がやっと分かりました。他に乗客も2名いるようです。空港までシャトルバスを使うと4,000円以上しますが、市営バスだと2,000円で済みます。また、ホテル近くでは止まってくれないシャトルバスを使って空港まで行ってしまうと、ホテルまではまた高いタクシーを使うしかありません。時間はかかりますが、市営バスは良い選択肢だと思いました。暫く待つとバスがやってきました。ほぼ定刻です。

 

 

市営バスでも座席は広くてふかふかしています。出発してすぐ、市内の渋滞にはまりました。まだ夕方5時前だというのに皆さん家に帰るみたいです。日も暮れていく中バスは進んでいきます。降りる停留所の名前の発音が難しくて、乗るときに降りる停留所を確認しておきました。約1時間ほどで、ホテル近くの停留所に到着して下ろしてもらいました。

 

ホテルに向かう途中、クリスマスのデコレーションをしている家の脇を通りました。まだクリスマスまで1か月以上あるというのに既に電飾が灯り、玄関ドアにはリースも飾られています。



ホテルにチェックインすると、最初にしたことは破けた防寒着を補修することでした。レセプションの人に親切にもビニールテープを分けてもらって無事に防寒着を修理することができました。ポケットを使うたびに裂け目が大きくなっていき、とても気になっていたのです。
その後、夕食を食べに行きます。途中日本でも普及しつつある電動スケートボードが道端に置いてあります。

 

結局前回と同じタイ料理の店に行くことになり、グリーンカレーを頂きました。アイスランドの最後の夕食だからもっと贅沢にという話もなかったわけではないのですが、値段が気になってしまい、結局3,000円で済ませてしまいました。もちろん味は普通においしかったです。



ここKeflavikは、最初の夜にミニバスオーロラツアーを行ったところで、その時はオーロラを見ることができませんでした。チャンスがあれば無料でリベンジできるはずだったのですが、生憎今晩は曇っていて、オーロラ観測ツアーは中止となりました。
結局アイスランドで6泊したのですが、オーロラが見えたのが2晩だけでした。2勝4敗で勝率3割3分です。野球のバッターだったら上出来ですが、オーロラを見るために来ているので少し不満もあります。もちろん全敗という可能性だってあったわけですから、2晩見れたことを良しとすべきなんでしょう。アイスランドは晴天率がそれほど高くないというのも知りながら来たわけですから、織り込み済みというべきかもしれません。晴天率を気にしてカナダに行くという選択だってあったのですから。
という訳で、最後の夜はオーロラツアーの可能性がなくなって、ホテルのベッドでゆっくり休むことになりました。

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