2005年コンテスト参加分

No. 年月日 コンテスト名 周波数 モード 得点 順位 備考
1 2005/4/28〜29 第47回 ALL JA 3.5MHz CW 11,808 電信 3.5MHz QRP (C35P) 1/7 (全体で10/45) CAP部門で参加の積りがC35P部門に途中から変更
2 2005/6/4 第34回 オール神奈川 3.5〜2400MHz CW、FM、SSB 3,402 県外電信電話マルチバンド(XKM) 1/13 アンテナの調子の確認のために全バンドで参加
今年は、強豪不参加でラッキー
3 2005/6/19 第46回 ALL ASIAN DX CW 7MHz CW 48 40mバンドLパワー (SO40LP) 19/27 本当のちょっぴり参加
4 2005/7/2〜3 第35回 6m AND DOWN 50〜430MHz CW 23,997 電信 QRP (CP) 1/20 CP部門で、やっぱり自宅から参加
5 2005/8/6〜7 第48回 フィールドデー 3.5MHz CW、SSB 26,316 電信電話 3.5MHz (X35) 1/12 オールバンドの計画が、トラブルの連続で結局シングルバンドで参加。CQ誌2005年10月号に参加記事が記載される。
6 2005/9/3〜4 第46回 ALL ASIAN DX PHONE 7MHz SSB 616 40mバンドLパワー (SO40LP) 3/12 埼玉県荒川河川敷から参加
ラッキーなことに2年連続入賞できました。
7 2005/10/8〜9 第26回 全市全郡 3.5MHz CW 49,692 電信 3.5MHz QRP (C35P) 1/5 (全体で7/39) オールバンドで参加したかったが、結局シングルバンドに。
2005/11/23 第25回東京UHF 430-5600MHz FM、SSB 41,029 都内の部 マルチバンド 4/36 2年ぶりの参加でしたが、SHFに気を取られてスコアが伸び悩みました。
その結果、惜しくも入賞を逃しました。

2005年 東京UHFコンテスト参戦記 (2005/11/23記)

●準備

2年前に久しぶりに参加して、JK1XDB局の壁に阻まれ2位になりましたが、今年も懲りずにチャレンジすることにしました。しかし、これといって何の対策もしていません。
こんな状態では勝てるはずはないと思いつつも、久しぶりに稼動させる2.4GHzと5.6GHzで正常に交信出来る事を確認しただけで、当日になってしまいました。

●コンテスト当日

本来は目標スコアを設定するところですが、何も調べないうちにコンテストがスタートしてしまいました。コンテスト中にWebを見ると、2004年もやはりJK1XDB局が大差をつけて1位を獲得しています。自分の実力では、入賞を狙うくらいが良いところなので、ざっくりと3万点を目標スコアにしました。(といっても、このスコアを設定したのは、コンテストも中盤に入った12時頃ですが。)

● リグ、アンテナ、周辺機器・小道具、ソフトなど

参加部門: 都内の部 マルチバンド
リグ: FT-736M、IC-T81SS、UTV-2400BII、UTV-5600BIIP
アンテナ:  GP (430MHz)、18エレ八木 (1200MHz)、29エレループ (2400MHz)、45cmオフセットディッシュ (5600MHz)
パソコン: 自作 Celeron 450MHz
ソフト: zLog win
小道具: CI-Vインターフェース、SO2R切替ボックス

● コンテストの経過

9時台: オーソドックスに430MHzのCQから開始したのですが、周波数が低すぎたのか、全く呼ばれずにあせります。仕方ないので、S&Pで局数を稼ぎますが、それほど時間ロスがなく局数を積み重ねることが出来ました。途中で、2400MHzで荒稼ぎしようと思いましたが、余り局数がいないので、空振り状態です。終盤から1200MHzにQSYします。

10時台: 前半は、1200MHzで時間を使ってしまいました。その後QSYした5600MHzでさらにペースが崩れます。どうも、SHFにくると、コンテストのペースを忘れてしまうようです。後半に入って、ペースを取り戻すべく再び430MHzにQSYします。

11時台: やはり、430MHzはCQを出してもS&Pでも快調に局数を稼げます。しかし、途中でかぶりがひどくなったりしますが、GPしかないので、回して回避することも出来ないため、知らんぷりして続けます。こんな時、FMなので相手がかぶりより強くなる瞬間でコールサインやらナンバーを獲得することが出来るのが良いのかもしれません。中盤からは、再び1200MHzに戻って、やりつくす積りでCQを出します。そろそろ2400MHzも最後かと思い、ワッチするとJK1HIX/1局が富津から聞こえてきた。すかさず、5600MHzへのQSYを頼むと、JH1AOY/1局が準備できているという。

12時台: 5600MHzでは、JH1AOY/1局とはすぐに出来なくて、ビームを新宿副都心方向からダイレクト方向に変えたらフルスケールになった。その後、JK1HIX/1局も出てきてあっさり交信成立する。SHFでペースが落ちたので、後はひたすら430MHzで局数を重ねようとするが、そろそろ飽和感が出てきている。もう、S&Pは効率が悪い。

13時台: 我慢しながら何とか局数を重ねるものの、432.98MHzという余りにかぶりのひどい周波数を使っていたためにさすがに我慢しきれなくなる。終盤になって戻ってきている局がいるのではないかと期待しながら、1200MHzにQSYするが、やはりまばらにしか呼んでもらえない。JA1WSE/1局に2400MHzへのQSYを依頼すると、5分くらいで切り替えできるということなので、1200MHzでCQ出しながら2400MHzをワッチする。

14時台: 2400MHzでたまにCQを出してみたりするが、JA1WSE/1局は見つからない。わざわざQSYしていただいたのに、大変申し訳ない。当局の周りはLANのノイズが渦巻いているから、そのせいで聞こえなかったのではないだろうか。最後は、430MHzでCQを出すしかないと思いつつも、かぶりはいやなので、大分高めの周波数でポロリポロリと呼んでもらう。タイムアップが迫る頃、JA1KAJ局が2400MHzで聞こえたので、呼んでみるものの応答なし。仕方なくこちらからCQを出すと呼んでもらえた。このQSOが最後となりました。

●目標と結果との食い違い、反省点、来年への抱負など

SHFを他のバンドをやりながらうまくこなしていくテクニックをつけなければならないと、自覚したコンテストでした。
スコアについては、一応目標には到達しましたが、ダラダラのコンテストでした。昨年のJK1XDB局のスコアには全く及ばず、今年も良くて2位というところでしょう。他の局が頑張れば入賞も出来ない可能性も。

バンド 交信局数  得点   マルチ 
430MHz 207 338 52   
1200MHz 56 103 25
2400MHz 7 12 7
5600MHz 7 8 5 総得点
合計 277 461 89 41,029

<タイムチャート>

| 09 10 11 12 13 14 | 合計
---- + -- -- -- -- -- -- + ----
430 | 48 22 41 31 38 27 | 207
1200 | 10 20 17 - 8 1 | 56
2400 | 3 - 2 - 1 1 | 7
5600 - 4 1 2 - - 7
---- + -- -- -- -- -- -- + ----
合計 | 61 46 61 33 47 29 | 277
累計 | 168 109 |


2005年 全市全郡コンテスト参戦記 (2005/10/9記、10/12修正)

●準備

昨年はXAPであっけなく玉砕したので、今年は確実にトップを狙うために移動してなどと勝手に考えていましたが、幼稚園の運動会が入っていることが判明し、日曜日の昼間の8時間出られないことになりました。それでも、今年は入賞にこだわってきましたから、昼間出られなくても影響が少ないのはと考えて、あっさり答えが出てきました。「3.5MHzシングルバンドで参戦せよ!」これで、6m AND DOWNを除く全てのJARL国内コンテストは、3.5MHzシングルバンドとなりました。

幼稚園との往復もありますから、必然的に自宅からの参加です。新市にでも移動すれば、実力以上の成果が出せるのではないかと、自宅から近くの新市の情報をチラホラ集めていたのが使えずに残念です。

3.5-7MHzのインバーテッドVはALL JAのときにトラブルが発生していることが分かっているので、移動用に所有しているW-735と張替えをコンテストの3週間前に実施しました。同じ型名でもひげの長さは若干違っているために3回も上げ下げしてしまいました。手間はかかりましたが、3.5MHzはCWバンド全域でVSWR<1.5に、7MHzはバンド全域でVSWR<1.5に調整できました。

部門は、フル参加できないことも考慮すると、競争の激しくないCW QRPで決定です。(まだ、免許状最大出力を出す準備が出来ていませんし)

●コンテスト当日

午前中に雑用がありましたが、午後はすることも無かったので、昼寝をして徹夜できるように体調を整えます。

目標スコアは、過去のC35Pの優勝スコアは2004年がJF0OAJ局の65×62=4,030、レコードは2002年にJK1LYP/1局が207×171=35,397となっていましたので、大胆に200局オーバで35,000点、オールタイムレコードブレークを狙うことにしました。

全市全郡は、市郡区のコードの更新が大切です。最近は、新市が多いので更新を怠るとコンテスト中に面倒なことになります。zLogのWebから最新のデータをダウンロードしてファイルを入れ替えました。

● リグ、アンテナ、周辺機器・小道具、ソフトなど

参加部門: 電信シングルオペ3.5MHzバンドP (C35P)
リグ: IC-756PROII (3.5MHz)
アンテナ:  13mH 短縮インバーテッドV (3.5MHz)
パソコン: 自作 Celeron 450MHz
ソフト: zLog win
小道具: CI-Vインターフェース、SO2R切替ボックス

● コンテストの経過

21時台: QRPですから、通常は呼び回りから始めるところなのですが、今回は、ちょっと趣向を変えてCQから始めることにしました。周波数は、3.518MHzをコンテスト開始10分前から確保して、スタート時刻を迎えました。ところが、いくらCQを出しても呼ばれません。開始2分でやっとJA4GWE局に呼ばれ、さらに2分後にJO7APG局に呼ばれるといった状態です。3局目も2分かかり、CQスタート作戦は見事に失敗しました。これ以上粘っても意味が無いので、オーソドックスに呼びまわりに切り替えます。そんなこんなで、稼ぎ時の最初の1時間に稼ぎそびれて31局に終わりました。

22-23時台: 21時台から22時台に変わる頃にもう一度CQを出してみますが、25分で12局しかできません。やはり、QRPで思うように呼ばれるということはありませんでした。その後はおとなしく呼び回りにより、ペースはそれほど高くないですが、確実に局数とマルチを稼いでいきました。

0-1時台: 0時を回ったところで、再度CQを3.521MHzで出し始めました。この頃になると、バンドも少し落ち着いてきたので、そこそこ順調に呼ばれます。なんと1時間25分もCQを出し続けることが出来ました。

2-5時台: だんだんと局数がいなくなって、我慢の中で局数を重ねます。そろそろ、CQを出す局はQSO済みが多くなってきます。一番眠くなる頃ですが、昼寝が効いたようで目はパッチリ、意識もしっかりしています。こんなに、調子良いのは久しぶりです。

6時台: 出来る限りCQを出しながら、局数アップしていきます。朝を迎えて、コンテスト参加者が増えてきました。だんだんペースアップしてきたのですが、07:00にJH1MXV局とナンバー交換をしたところで、一旦QRTすることにしました。目標の200局にせまる192局まで積むことができました。

7-15時台: 幼稚園の運動会で、一仕事、さらにかけっこにも参加してきました。

16-17時台: 16:46にコンテスト復帰です。既に夕方のコンディションになって、さらに時間が空いたために、1st QSOの局がチラホラいます。まずは、一挙に14局交信して、目標のオールタイムレコードを突破しました。ここまで頑張ったところで、さすがに疲れが出て、集中力が欠けてきました。アラームを1時間にセットして一休みです。

18-19時台: 18:30に復活して、ラスト2時間30分をどのように過ごすのが一番かと考えた結果、ひたすらCQを出し続けるのが良いという結論に至りました。既に200局以上とQSOして、CQを出している局は、どの局も交信済みばかりです。新たにCQを出す局を探すよりも、CQを出して、呼んでいただきましょうということです。S&Pは低い周波数からサーチするのがセオリーでしょうから、なるべく見つかりやすい出来るだけ低い周波数に陣取ることにします。フィルタを300Hzまで絞り込んでしまうと、3.511MHzとかなり低めの周波数で混信を受けずにいられる隙間を見つけました。ここで、ひたすらCQを出します。全然呼ばれなくても、とにかくCQを出します。その結果、2時間で31局出来ました。

20時台: さすがに、CQを出しても呼ばれなくなり、さらに、他の局がCQを出し始めて、押し出されてしまいました。周波数を3.522MHzと高めに取り直して、最後までCQを連呼します。思いがけず9局も出来てフィニッシュを迎えることが出来ました。

●目標と結果との食い違い、反省点、来年への抱負など

当初目標は、大胆にC35Pのレコードブレークでしたが、思った以上の出来で楽々超えることが出来ました。QRPのために、呼び回っても順番が来るのに時間がかかりますし、CQで中々ペースが上がりませんが、設定した目標をクリアできたのは大変うれしいです。

準備をしっかりやったおかげで、これといったトラブルも無く、思うように出来たのが良かったです。3.5MHzの混信を避けるのに、IC756PROIIのフィルタは充分効果的で、殆どの時間混信に悩むことはありませんでした。ただ、フィルタの設定幅はいつも悩んでいます。

全ては、設定した通りにはできたのですが、最近のコンテストはシングルバンドばかりになってしまいました。折角、オールバンド設備を整えたのですから、アンテナの不具合を直したり、インターフェア対策をしっかりして、また、オールバンドに復活するときが少しでも早く来るようにしたいものです。

<結果>

バンド 交信局数  得点   マルチ 
3.5MHz 246 246 202 総得点
合計 246 246 202  49,592 

<タイムチャート>

| 21 22 23 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 | 合計  (CW)
---- + -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- + ---- ------
3.5 | 31 22 19 33 24 12 10 13 11 16 1 - - - - - - - - 8 6 10 21 9 | 246 (246)
---- + -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- + ---- ------
合計 | 31 22 19 33 24 12 10 13 11 16 1 0 0 0 0 0 0 0 0 8 6 10 21 9 | 246 (246)
累計 | 72 141 175 192 192 192 206 246 |


2005年 ALL ASIAN DX PHONEコンテスト参戦記 (2005/9/7記)

●準備

今年のALL ASIAN DX PHONEコンテストは、昨年に引き続き埼玉県さいたま市の荒川河川敷から運用することにしました。昨年はラッキーが重なって80m部門でコンチネンタルリーダになりましたが、今年は2匹目のドジョウがいるはずもなく、2晩相手を探してダイヤルを回し続ける忍耐はなさそうなので、今年は40m部門に鞍替えすることにしました。
普段使用しているインバーテッドVでは、DXまで飛んで行ってくれそうにないので、打ち上げ角が低くて利得のあるアンテナはないかと考えていましたが、実験する間もなくコンテストが迫ってきてしまいましたので、昨年の80m用のGPのマッチングセクションをそのまま使って、何の変哲もないλ/4のGPでお茶を濁すことにしました。
仕事の都合で、月曜日を休むことが出来なくなって、コンテストの参加は土曜日の夜から日曜日の朝にかけての16時間のみとなってしまいました。中途半端な参加ですが、一応目標くらいは立てようと、かなり高めに50局30マルチで3000点に設定しました。

●コンテスト当日

コンテスト参戦まで充分な時間がありますので、9:40に自宅を出発しました。途中、何回かコンテストを手伝っていただいたことがあるJA1FWJ/若月さんと合流し、昼食を済ませてから現地到着は13:00となりました。アンテナ設営の様子は移動運用のページを見てください。

●リグ、アンテナ、周辺機器・小道具、ソフトなど

リグ: IC-736 (7MHz)
アンテナ: 6mH 自作λ/4 GP (7MHz)
パソコン: CF-S21J5 (MMX Pentium 200MHz)
ソフト: zLog win
小道具: CI-Vインターフェース、SO2R切替ボックス

●スタートから終了まで

アンテナが準備できてから、少し仮眠をしようと思っていましたが、16時(07Z)になる前からW6YIが聞こえており、だめもとで呼んでみると応答が返ってきます。すんなりとは出来ませんでしたが、何とかコールサインの確認とナンバー交換が出来ました。その後すぐに、いつもお世話になっているAH7C/田中さんとつながって、幸先の良いスターを切ることが出来ました。
しかし、局数稼ぎをする積りだったWと4局しか出来ずに18時(09Z)となり、フェードアウトしていきました。

その後、T8、LU、JT、VR2、HSなどでつないで、0時(15Z)となり、EUの時間帯となりました。USやYO、SN、SO、HA、I、LZなど次々取りこぼしていき、やっとERとUAが出来ました。

あとは、アジアを中心にだらだらと局数を稼ぎ、05時(20Z)を最後に1局も出来ずに朝を迎えてしまいました。

●目標と結果との食い違い、反省点、来年への抱負など

目標の50局の半分、25局しか出来ずにマルチも14でした。移動局50Wでアンテナも普通ではこんなものでしょう。シングルバンドでの参加局は多くはありませんので、ひょっとしたらエリア入賞くらいはしているかもしれません。

来年は、もう一度見直して、移動にしても固定にしても、しっかり戦える環境を整えたいと思います。

<結果>

バンド 交信局数  得点   マルチ 
7MHz 25 44 14   
合計 25 44 14 616

<タイムチャート>

JST | 15 16 17 18 19 20 21 22 23 00 01 02 03 04 05 06 07 08 |
UTC | 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 | 合計
---- + -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- + ----
7 | 0 2 5 1 4 1 2 0 2 2 4 0 0 2 0 0 0 0 | 25
---- + -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- + ----
累計 | 7 13 17 23 25 25 | 309

<時間毎の取得マルチ>

  7MHz (14)
16時 K KH6
17時 HL UA0
19時 T9 LU
20時 BV
21時 JT
23時 VR2 HS
00時 ER UA
01時 YB
04時 UN

2005年 フィールドデーコンテスト参戦記 (2005/8/11記)

●準備

今年のフィールドデーコンテストは、昨年に引き続き奥武蔵グリーンラインの埼玉県飯能市・飯盛峠に移動しました。昨年はそれなりに設備を充実させて一挙に得点アップを狙ったのですが、結局電信電話オールバンド部門では10位となり、入賞に至らず不発に終わりました。その結果については、普段から場所探しもしていませんし、アンテナやポールを新規購入するわけでもありませんから、納得せざるを得ません。今年もアンテナで若干の改善は行いますが、大幅な改善にはなり得ないので、同じ部門では入賞の可能性がありません。あくまでも入賞を狙うという点で、今回は、オールバンドの中でも競争の緩やかなQRP部門に鞍替えして、1975年以来30年ぶりに入賞しようという作戦に出ました。
今年は電信部門中心で参加していますので、フィールドデーも電信部門とします。過去のCPの優勝スコアは2004年がJI7OED/7局の271×129×2=69,918、2003年がJH2FXK/0局の351×143×2=100,386となっていました。とりあえず目標としては、400×150×2=120,000として臨むことにしました。

●コンテスト当日

久しぶりの移動運用ということもあり、コンテスト前日の5日(金)は昼過ぎで仕事を切り上げて自宅に戻ってきました。買い物やら積み込みやらに手間取って結局自宅を出たのは18:00になっていました。渋滞を迂回しながら現地に着いたのは22:00になってしまいましたが、昨年に比べれば順調です。
何故、QRPオールバンド部門のはずが下の欄でシングルバンドになっているかの種明かしは、移動運用のページを見てください。今年のトラブルは昨年以上のものでした。

●リグ、アンテナ、周辺機器・小道具、ソフトなど

リグ: IC-736 (3.5MHz)
アンテナ: 13mH 自作フルサイズインバーテッドV (3.5MHz)
パソコン: CF-S21J5 (MMX Pentium 200MHz)
ソフト: zLog win
小道具: CI-Vインターフェース、SO2R切替ボックス

フルサイズのインバーテッドVは今回のために製作して、初めて使いました。

●設定した獲得目標

理由はともかく、3.5MHzのシングルバンドに出ることにしたわけですから、とにかく目標を決めないと気力を保持することが出来ません。
まず最初に部門ですが、オールバンドでバリバリやろうと考えていましたから、シングルバンドにすると交信局数が極端に減ります。少しでも退屈な時間を減らすために、今年のテーマの電信部門を選ばすに電信電話部門を選択することにしました。
次に得点目標ですが、オールタイムレコードを集計するためのEXCELファイルを持っていたので、そこから昨年の記録やレコードを調べました。昨年の優勝スコアはJM1JIV/0局の14,616、過去のレコードとしては、JG2ADX/2局の38,250でした。

今年の目標は、「電信電話 3.5MHzシングルバンド」にて300×50×2=30,000としました。

設定値としては、充分優勝が狙えて、運が良ければレコードを視野に入れることが出来る程度です。

●スタートから終了まで

シングルバンドでの参加の仕方は簡単です。CQとS&PをCWとSSBで行ったりきたりするだけです。夜の間が勝負ですから、翌日の朝7時までの9時間で勝負はほとんどついてしまいます。その間にどれほど集中して運用できるかがポイントです。

21時台
21時直前から3.515MHz辺りに周波数を確保して、まずはCQを連呼します。VSWRは充分落ちていますし、自宅で使っている給電点高さ13mの短縮型インバーテッドVの実力を考えると、かなり呼ばれることが期待されました。しかし、実際に始まってみるとそれほどではありません。最初の交信が21:01のJA7BVS局、次の交信が21:03のJA1CSB局と、まずは出足で躓きました。それでも我慢してCQを出し続けるうちに、だんだん呼ばれるようになりました。結局64局と交信するのに留まりましたが、最低限のスタートは切れたようです。

22時台
しばらくCQを出していましたが、かぶりからか呼ばれる間隔が空いてきてしまいました。周波数を明け渡して、3.510MHzから上に向かってS&Pしていきます。相手のペースに合わせていくので、なかなかはかどりません。前の交信をトロトロやっている場合などは、メモリに入れておいて、そこよりも高い周波数で先に交信してしまうなど、時間ロスを減らすように努力します。SSBにも少しで見ましたが、混信がひどく交信が完了するまでにより多くの時間がかかるので、お声がけ程度にとどめました。その結果、51局との交信が成立しました。

23時台
基本的には、CQを出し続けましたが、局数は急速に落ち込んでいきます。思ったほど6エリアと8エリアが出来なくて焦ります。

0時台
00:12までCWでCQを出していましたが、発発のガソリン補給をするために一旦休憩します。戻ってくると当然周波数は埋まっているわけで、代わりにSSBでCQを出すことにします。下のほうから探っていくとコンテストバンド下限ぎりぎりのところで、何とか周波数を確保できました。CQを出すとすぐに6エリアから呼ばれて、いきなり44、46のマルチが増えました。その後もそれなりのペースで呼ばれて、局数を稼ぐことが出来ました。

1-2時台
1時間近くSSBを続けていると、さすがに呼ばれる間隔が空いてきます。CQを止めてS&Pのために上がっていくと、そこにはDUPE局ばかりで殆ど呼ぶ局がいません。狭いバンド内でCQを出す局の割合が少ないのだなと思いました。そこで、間隔が空いてもCQを出し続けるように方針を転換して、再びCWでCQを出していきます。2時台で再びSSBのCQに戻ります。お客さんは少なくままですが、我慢してCQを出していきます。

3時台
SSBもCWにもお客さんが殆どいなくなってしまいました。作業の疲れもあって、集中力もなくなってきたため、30分だけ仮眠をとることにしました。
今から考えると、まだ6エリアや8エリアにパスが残っているこの時間帯に仮眠したのは大失敗でした。あと1時間は粘ってマルチの上積みを図る必要があったと、後になってから後悔しました。

4-6時台
目覚まし時計が鳴る前に目が覚めてしまいました。CWでCQを出してみても殆ど呼ばれません。SSBは覗いてみますが、NEWの局は皆無です。基本的にCWのCQを出し続けて、何とかスコアアップを狙いますが、局数も少なくマルチは全く増えなくなって厳しい状態です。そして、6時半頃になって2回目の仮眠をとることにしました。すでに、局数だけは275局まで到達していましたので、最初の目標である300局が見えてきて安心したというところかもしれません。

7-9時台
仮眠から目が覚めて、少しは元気が出てきました。コンテストをちょっとのぞいてみようというコンテスト参加局らしき人からポロリポロリと呼ばれました。

10-14時台
昨夜からスタートしたコンテストを、下界より若干涼しい山の上で参加できたことは良かったです。しかし、いくら山の上といっても、この時刻になると結構気温は上がってきます。直射日光にさらされて車内の気温はうなぎのぼりです。虫の活動が低下してきたのを機にドアを開放して風を入れました。これで、また過ごし易くなりました。
さて、コンテストの方はいよいよ終盤です。3.5MHzシングルバンドでは、この最後の6時間が精神的にきついのです。多くのコンテストの参加者は他のバンドに行ってしまい、この時間帯に3.5MHzに降りてくることはありませんから、バンドを占めているのはクラブコールかシングルバンド参加者ばかりです。そこで、SSBでひたすらCQを出して、ちょっと覗きに来た参加者を取り込んでいく作戦に出ました。その結果、平均すると1時間あたり3局程度しか出来ませんが、これでも確実に局数を伸ばすことが出来ました。そして、10:46に当初目標であった300局に到達しました。マルチは全然足りていませんが、そこそこの達成感を得られました。
そして、14:59のJH1NKW局との交信を以って、コンテストを終了しました。

●目標と結果との食い違い、反省点、来年への抱負など

参加部門が現地に来てから変更となったのは、大きな誤算でした。急遽設定した目標は、局数のみクリアして、総得点としては1割以上も未達でした。原因は、きちんとマルチ探索を行わなかったことです。2日目も21時までコンテストが継続するALL JAなどと違い、フィールドデーでは15時でコンテストが終了してしまうために、最初の6時間にしっかりマルチを抑えておかないと、途中からカバーできないという単純な仕組みを充分理解して実践できていませんでした。

来年は、再びオールバンドに戻って是非入賞したいと考えていますが、移動先を探し直さなければなりません。少なくとも来年は、マラソン大会があるかどうかの調査を行ってから出かけることにします。

<結果>

バンド 交信局数  得点   マルチ  係数
3.5MHz 309 309 43 2   
合計 309 309 43 2 26,574

<タイムチャート>

| 21 22 23 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 | 合計
---- + -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- + ----
3.5 | 64 51 32 36 28 25 14 4 13 8 12 2 7 5 2 3 1 2 | 309
---- + -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- + ----
累計 | 147 236 267 289 303 309 | 309

<時間毎の取得マルチ>

  3.5MHz (43)
21時 03 10 09 31 13 18 11 33 106 14 28 19 27 04 12 08 25 17 23 07 16 20 02 26 15 24 36
22時 29 21 06 105 42
23時 37 43 111
0時 35 44 46 05
1時 101 30
2時 40 38
3-14時 ---

<マルチマップ>

   11111111111111
   000000000111110000000011111111112222222222333333333344444444445
   123456789012342345678901234567890123456789012345678901234567890
 3.5*...**....*...********************.*********.*.****.*.***.*....

●本コンテストの参加記 (2005/10/9追記)

本コンテストの参加記がCQ出版社の方の目に留まり、CQ誌2005年10月号に若干の修正を加えて掲載されました。どちらかというと、トラブルの話が面白かったようですが。

●結果の発表 (2005/12/25追記)

JARLからコンテストの結果が発表されました。(JARLの発表記録)昨年の優勝局JM1JIV/0局を抑えて1位となりました。当初計画していた部門とは違いますが、1975年50MHzで獲得した1エリア優勝から30年ぶりで優勝することが出来ました。1975年当時の賞状は引越しの際に紛失していましたので、フィールドデーコンテストとしては、これが唯一の賞状となります。これでJARLの4大コンテストの全てで優勝賞状がそろったことになります。
QRP CW部門(CP)のオールタイムレコードは、今年JG3MMD/3局が164,348点で大幅に更新しましたので、来年のハードルは大分高くなってしまいました。しかし、目標が高くなればそれだけファイトも沸きますので、来年は是非CP部門に再チャレンジしたいと考えています。

2005年 6m AND DOWNコンテスト参戦記 (2005/7/3記)

●リグ、アンテナ、周辺機器・小道具、ソフトなど

リグ: IC-756PROII (50MHz)、FT-736M (144-430MHz)
アンテナ: 16mH 7エレ八木 (50MHz)、18mH GP (144-430MHz)
パソコン: 自作 Celeron 450MHz
ソフト: zLog win
小道具: CI-Vインターフェース、SO2R切替ボックス

リグやトランスバータ、アンテナなど、昨年から全く変わっていません。と、昨年も書いたので、2年以上進化なしということです。

●設定した獲得目標

昨年は、「電話部門」に出て、オールタイムレコードは更新したものの、電信のない部門でコンテストをやるのは、充実感に欠けるような気持ちになりました。いつも、メインに電信を持ってくる人に電話部門は何とも場違いに感じたのです。

そこで、今年は電信に出られる部門に返り咲くことにしました。ただ、CAやXAなど強豪のひしめく部門で賞状を獲得することはなかなか大変です。最近、集計を始めたオールタイムレコードを見ると、記録更新が可能に見える部門があります。「電信 QRP部門」です。
2002年に設定されたばかりの部門ですから、まだ、私にも手の届きそうなスコアに見えます。2004年にJI1HFJさんが387局×56マルチ=21,672点を獲得して、レコードホルダーになっています。

そこで、今年の目標は、「電信 QRP部門」でオールタイムレコードを塗り替え、出来れば優勝することを目標としました。

●スタートから終了まで

QRP部門は、50MHzから430MHzまでの3バンドしかなく、CWのみの5W以下の制約を受けていますから、バンド選びにも苦労しません。スタートは当然のように50MHzの呼び周りから開始です。当然のごとくQRPのために応答率は、それほど高くなく、強豪がいるとかなりの確立で負けてしまいます。ただ、そんなときは我慢して取ってもらえるまで粘ります。50MHzが終わると、144MHz、430MHzとバンドチェンジをしてとにかくS&Pで局数を稼ぎます。

開始から2時間半ほどすると、さすがに呼ぶ局もいなくなってしまいました。ここで、初めてCQを出しました。わずか7分で10局交信出来ました。瞬間的に109局/時間の記録が出ましたが、さすがに5Wではこのペースでは続けられず、周波数も幅寄せされるとどかざるを得ません。わずか17局でCQは途絶えてしまいました。

昼寝を2時間ほどしていたので、夜中になってもそれほど強い睡魔は襲ってきませんでしたが、5時を過ぎる頃になって、極端に局数が減り始めたため、6時までの45分だけ仮眠をとることにしました。この作戦は、なかなか良かったみたいで、いつもは昼過ぎに極端に眠くなり集中力が欠けてしまうことが多かったのが、今回は高いモチベーションを保つことが出来ました。

さて、今回のようなVUHFのQRP部門では、作戦らしい作戦もありませんが、50MHzの夜間のグランドウェーブの延びと、昼間のEsをつかみ損なわないようにしなければなりません。そこで、頻繁にバンドチェンジを行うことと、CQの合間に別のバンドをワッチしてバンドの様子を把握することに努めました。今回のコンテスト期間中は、7時台に沖縄が1局と9時台を中心に6方面の弱いEsに遭遇しましたが、ビッグオープンと呼べるようなものではありませんでした。ただ、Esの良いところは、送信電力の違いよりも地域差や呼ぶタイミングの方の影響のほうが大きいようで、何度もパイルの中から拾ってもらうことが出来ました。

最近の移動局は、移動場所が良い上に、アンテナ設備がしっかりしているでしょう。50MHzは5Wに7エレ、144MHzは5Wに長さ3mのGPにもかかわらず、かなりグランドウェーブが延びました。50MHzでは03(岩手)、23(滋賀)、27(兵庫)、28(富山)、144MHzでは23(滋賀)、24(奈良)、27(兵庫)辺りで取ってくれた方に感謝です。

終盤になると、S&Pは極端に少なくなって、CQを出すばかりとなってしまいました。そんな中、Esで101(宗谷)と42(長崎)に呼ばれて、2マルチアップしたのがラッキーでした。

●目標と結果との食い違い、反省点、来年への抱負など

目標であるオールタイムレコードは、13:26のJA1FWJさんとの交信を持って突破することが出来ました。その後、コンテスト終了まで1時間30分あったわけですが、いま一つ効率的なポイント獲得が出来ませんでした。最終的には、目標の21,672点より10%ほど多い23,997点に留まりました。

反省点としては、Esがもっと拡大するのではないかと余り真剣にマルチを追わなかったために、取れたはずのマルチを大量に落としてしまったことと、レコード突破した後のスコアの伸びががくんと減ったことです。

来年は準備万端整えて、山に移動してCAやXA部門で強豪達ににがっぷり四つに組むような運用をしたいと思っています。(出来るのかなー^^;)

<結果>

バンド 交信局数  得点   マルチ 
50MHz 218 218 29   
144MHz 125 125 18
430MHz 78 78 10 総得点
合計 421 421 57 23,997

<タイムチャート>

| 21 22 23 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 | 合計
---- + -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- + ----
50 | 22 29 12 18 10 13 14 11 2 5 9 4 12 7 12 16 10 12 | 218
144 | 11 4 17 12 19 4 10 2 - 6 3 11 - 6 3 8 9 - | 125
430 | 7 5 11 1 12 8 3 1 - 1 1 4 - 1 9 6 8 - | 78
---- + -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- + ----
合計 | 40 38 40 31 41 25 27 14 2 12 13 19 12 14 24 30 27 12 | 421
累計 | 118 215 258 302 352 421 |

<時間毎の取得マルチ>

  50MHz (29) 144MHz (18) 430MHz (10)
21時 11 18 10 15 13 09 17 12 15 11 18 10 12 13 09 12 10 16 11
22時 07 16 14 15 18 14
23時 14 16 09 13 17
0時 03 06 21 06 ---
1時 19 19 17 ---
2時 27 --- ---
3時 28 22 --- ---
4時 21 07 ---
5時 --- --- ---
6時 20 --- ---
7時 47 23 --- ---
8時 --- 27 ---
9時 40 44 43 33 --- ---
10時 08 08 ---
11時 41 --- ---
12時 --- 24 23 ---
13時 101 --- ---
14時 42 --- ---

2005年 ALL JAコンテスト参戦記(2005/5/1記)

●リグ、アンテナ、周辺機器・小道具、ソフトなど

メインリグ: IC-756PROII(パワーコントロールで5Wまで絞る)
アンテナ: 3.5MHz−7MHz: 13mH インバーテッドV
14−28MHz: 14mH 4エレトライバンダ
50MHz: 16mH 7エレ八木
パソコン: 自作 Celeron 450MHz
ソフト: zLog win
小道具: CI-Vインターフェース

今年は、埼玉コンテストにも参加できず、ニューイヤーパーティから全く電波を出さずに、ALL JAを迎えてしまいました。

昨年不調であったトライバンダはコンテスト2週間前にチェックしたところ、たまにSWRが上がる現象が認められましたが、概ね1.5以内に入っていたので、OKとしました。一方、ローバンド用のインバーテッドVは、SWRが無限大で致命的な不具合が発生しています。すぐに、ルーフタワーを上って、給電点を見に行くとバランのところで片側のエレメントが完全に断線しています。そこで、圧着端子を持って上がって少し被覆を剥いて無事修理を完了しました。その結果、SWRが2程度になり多少共振点もずれていたのですが、一応使えるレベルになりました。しかし、時間もないので、これ以上の調整は行わずに済ませました。これらの判断が大間違いで、コンテストに大きく影響を与えるとは、この時全く考えていませんでした。

●設定した獲得目標

まず、参加部門ですが、昨年電信オールバンドP部門(C
AP)部門で、優勝したのに味を占めて今年もCAPでの参加に決めました。
さて、具体的な目標ですが、アンテナも完全整備できていない状況なので、気楽に昨年並みの10万点を目標としました。ALL JAとは相性の良いコンテストなので、今年も賞状がもらえるレベルを保持することを第一に考えました。

●過去のコンテストから改善・強化した点

全く改善点はありませんでした。ちょっとやる気なさ過ぎです。

●コンテスト当日の行動

コンテストの当日は休みにしたいくらいですが、GW中に突然の出張予定が入ったために、その準備に追われて休みどころかコンテストの1時間前に帰宅するのがやっとです。
コンテスト直前にアンテナチェックをすると、ハイバンドのトライバンダのSWRが3以上でバンドによっては殆ど無限大に近い状況です。あと5分もない状態で、何もすることが出来ません。やはり、やるべきときに完全にやっておかなかったことを後悔しました。

●スタートから終了まで。特にQSYやコンディション、トラブルなど

トライバンダが不調と分かっていても、オールバンドでの参加は諦め切れません。今回も6mからスタートです。昨年は、交信相手が少なく感じていましたが、今年はそれほどでもなく、そこそこ局数を増やしていきます。 早々と JN1ILK/1さんとつながり、山梨 (17)マルチをゲットできて一安心です。

21:45 に10mにQSYしました。SWRは3以上とかなり悪い状況ですが、25分かけて15局出来ました。しかし、関東圏外の局については、呼んでも応答がなく、飛んでいないことが確認できました。それにも懲りずさらに15m、20mに降りて行き、9分で3局交信して、さらにがっくりきました。

22:20 シングルバンド参加を意識しながら80mにQSYしました。コンテスト開始してから、既に1時間20分もたっています。SWRは2ほどありますが、6エリアから8エリアまでそこそこ飛んでいます。受信帯域を250Hzまで絞ってCQも出しますが、ポツリポツリと呼ばれて局数マルチ共に増えていきます。

23:55 オールバンドに対する諦めの悪さから、またQSYして6mから10m、15m、20m、40mと交信しながらアンテナとバンドの確認をします。状況変化に対する判断の遅さは認識していましたが、自分でも今回は特にひどいと自覚しました。ここで40分無駄にして、ようやく電信3.5MHzQRP(C35P)に鞍替えすることを決意しました。

そうなると、あとは単純です。CQとS&Pを織り交ぜながら、局数とマルチを積み上げるだけで、特別なテクニックは全く不要です。150局を超えるとS&Pで新しい局が見つからなくなって、CQ主体になっていきます。そしてCQも余り呼ばれなくなり、コンディションも低下してきた朝6:30過ぎまで眠気を我慢しながら頑張ったところで寝ることにしました。

3時間30分ほどしてから、起きて80mを覗いてみますがバンドが開けているわけもなく、近場の局が1局出来て終わりです。時間があるので、インバーテッドVの調整をすることにしました。エレメントの先端を下ろしてくると、40mと80mの両バンドでSWRが悪い本当の原因が分かりました。何と、40m用のひげが根元から切れてなくなっていたのです。40mの方は諦めて80mだけで良いので、共振点が持ち上がっている80m用のエレメントの先端を断線修理した方は5mm、反対側は10mm切ることにしました。これで、みごとぴったり3.52MHzでSWR=1.0となりました。

まだバンドが開けていない16時頃から再び80mに戻ってひたすらCQをたたきます。途中で気力が切れて1時間ほど休憩しましたが、何とか周波数を確保しながら、基本的にはCQを出していきます。しかし、たまにS&Pに回ると新マルチが取れたり、終盤に入ってもじわじわとスコアが伸びていきます。最後は、15分空振りCQを出して終わりましたが、C35Pとしてはまあまあのスコアにまとめることが出来ました。

●目標と結果との食い違い、反省点、来年への抱負など

もともとオールバンドで始めて、途中からシングルバンドに変更したために目標も失ってしまいました。急遽、ここ2年ほどのC35Pの成績から1万点を目標に設定しました。結果として、その目標は到達することが出来ましたが、途中の無駄がなければもっともっといけたかもしれません。
今回は久しぶりのシングルバンドで、おまけに昼間は寝られる楽さから、また来年はオールバンドに戻るかどうかちょっと考えてしまいました。でも、今年出来なかったCAPに再挑戦することが出来るようにアンテナ整備に精を出したいと思います。

<結果>

バンド 交信局数  得点  マルチ
3.5MHz 246 246 48
7MHz (82) 0 (34)
14MHz (6) 0 (4)
21MHz (4) 0 (3)
28MHz (17) 0 (5)
50MHz (54) 0 (10)   総得点
合計 246(409) 246 48(104) 11,808

<タイムチャート>

21 22 23 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 合計
3.5 - 28 42 14 34 29 13 12 11 9 - - - 1 - 1 - - 1 10 5 15 13 8 246
7 - - - 10 - - - - - - - - - 1 9 28 15 - 19 - - - - - (82)
14 - 2 - 4 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - (6)
21 - 1 - 3 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - (4)
28 10 5 - 2 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - (17)
50 30 - 5 5 - - - - - - - - - - 4 10 - - - - - - - - (54)
合計 40 36 47 38 34 29 13 12 11 9 0 0 0 2 13 39 15 0 20 10 5 15 13 8 409
累計 123 224 260 269 284 338 373 409

<マルチマップ>

   11111111111111
   000000000111110000000011111111112222222222333333333344444444445
   123456789012342345678901234567890123456789012345678901234567890
 3.5..*.**...*.*..*********************.********.***.***********...
  7.....*..*..*..**.****.*******.*****.****.*.*.*.***.**......*...
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