2003年移動運用(2003/8/4)

No. 年月日 移動先 周波数 モード リグ・アンテナ 局数 備考
1 2003/7/26 東京都狛江市 7−1200MHz FM/SSB IC-736、IC-T81SS
釣竿GP、X5000
7 テスト運用
2 2003/8/1-3 埼玉県さいたま市桜区 3.5-5600MHz CW/FM/SSB IC-736、FT-736M、IC-T81SS、UTV-2400BIIP、UTV-5600BII
IV (3.5-7MHz)、HB9CV (14-28MHz)、6エレ&HB9CV (50MHz)、GP (144-1200MHz)、57エレループ (2400MHz)、45cmディッシュ (5600MHz)
644 フィールドデーコンテスト
3 2003/9/14-15 埼玉県比企郡都幾川村 3.5-5600MHz CW/FM/SSB IC-736、FT-736M、IC-T81SS、UTV-2400BIIP、UTV-5600BII
IV (3.5-7MHz)、HB9CV (50MHz)、GP (144-1200MHz)、15エレループ (2400MHz)、45cmディッシュ (5600MHz)
109 テスト運用、XPOコンテスト
4 2003/9/28 7-28MHz 6m用HB9CV、730V-1、TA-33他 全市全郡アンテナ準備
5 2003/10/10-13 埼玉県飯能市 3.5-1200MHz CW/FM/SSB IC-736、FT-736M
IV (3.5-7MHz)、RDP (14-28MHz)、4ele HB9CV (50MHz)、10ele (144MHz)、15ele (430MHz)、GP (144-1200MHz)
約1000局 全市全郡コンテスト

全市全郡コンテスト(2003/10/13)

全市全郡コンテストは、奥武蔵グリーンラインの
飯盛峠に移動しました。

9月の都幾川村移動の際に、奥武蔵グリーンラインは一往復して有名な移動地をチェックしてきましたが、移動屋さんにも有名な飯盛峠と黒山展望台のどちらもある程度の広さがあり、今回の移動地候補の有力候補としました。3Dの地図ソフトであるカシミールも購入して見通し範囲のチェックをしたところ、どちらも南東から東、北にかけて開けており、関東平野のかなりの部分をカバーしていることが分かりました。残念ながら西方面は奥武蔵の山々にブロックされて見通しが効きません。ただ、6mで奈良県や三重県まで繋がったので、相手局によっては出来るだろうと言う期待を持つことにしました。

10月10日(金)早めに仕事を終わらせて、現地に到着したのが16時過ぎでした。幸い候補ポイントは無人で早速設営にかかりました。今回は事前準備をしてきた通りに上げようと、まずタイヤベースを踏んで空で2本ともフルアップしてみます。ここで問題発生!近くに電線があるのは認識していたのですが、FAP612E(10m高)のトップと高圧電線の高さがちょうどぴったりです。そしてポールとの間隔は3mほどしかありません。ポールが回ってロータリーダイポール(RDP)が高圧電線と触れたら・・・と考えるとぞっとします。太陽も沈み始めたので、FSP505D(5m高)のトップにGP(X5000)と6mの4ele HB9CVを取り付けて、FAP612Eを下げてこの日はおしまいです。

翌日ちょっとだけ考えてFAP612Eに付けるアンテナは、当初考えていたRDPとインバーテッドV(IV)の取り付け位置を入れ替えて、IVを上、RDPを下にします。これでアンテナが高圧電線に触れる心配はなくなりました。折角何日もかけてアンテナ特性を測定してきたのに、ここでいきなり計画と違ってしまいました。

FSP505Dには、トップから1.5mほど下がったところに144と430の八木を取り付けました。こちらは高さが低いので簡単でした。FSP505Dはローテータが付いているので、車内から回すことが出来て楽です。2本のマストが近接して立っているので、ステーにアンテナが絡まないように何本かのステーを張り直しました。

さて、完全に上げきってからVSWR特性を測定すると、HFは全滅です。どのバンドも3以上あって使い物になりません。最初はIVもRDPも同じ面になるように上げていたのですが、予行演習と違って上下が逆なので、RDPの先端とIVがすごく接近しています。色々と試したところ、IVとRDPの角度を出来るだけ大きくすることが良い方向に働くと言うことが分かりました。最良と言う訳ではありませんが、角度を色々と変えたらリグ内臓のATUで調整できそうなところまで合わせることが出来ました。写真では分かりにくいですが、左側はほぼ90度、右側は30度ほどの角度を付ける事が出来ました。(上下逆だったら、こんなに苦労しなくて良かったはずなのに・・・)

机上で考えていたよりも実際のアンテナの設置は相当難しいことが良く分かりました。経験を積むしかないのでしょうね。(帰ってきてから、これらの写真を見ながらよくよく考えたら、前後のポールを入れ替えたら良かったみたいですね。現地では全然気がつきませんでした。)

 

車内のリグやパソコンのセッティングの様子は相変わらずです。机が小さいのか、リグが大きすぎるのか、かなり手狭です。今回は机の右側に144MHzと430MHzの切替のためのスイッチを置きましたが、十分に使いこなすことが出来ませんでした。コンテストの途中で乾電池式の蛍光灯が暗くなって、12Vのハロゲンに急遽切り替えたのですが、光量は十分ですが発熱が大きかったです。今回のように夜になると冷え込むような高地のコンテストなら我慢できますが、春以降は若干厳しそうです。

今回、コンテスト中弱いながらもかなりの時間雨が降っていましたが、発々は傘をさして頑張ってくれました。

撤収する朝に撮影した日の出の朝焼けです。雲海と真っ赤な太陽のコントラストがとても美しかったのですが、刻々と変化する景色をデジカメに収めるには腕が足りなかったようです。美しさの片鱗だけでも感じられれば嬉しいです。

全市全郡コンテスト準備(2003/9/28)

全市全郡コンテストまで2週間と迫り、先日の比企郡移動の反省点となった点を改善すべく、またもや借りれるだけ借りられる機材を借りて準備作業を行いました。初めて触れるアンテナなので、組み立て手順やアンテナ特性の確認を行いました。

最初に確認したのは、先日購入したタイヤベースとFDでフルアップできなかったFAP612Eの組み合わせ確認です。ステーを準備しなかったので、フルアップまではしませんでしたが、タイヤベースの水平出し機能も順調に働いて、すいすいと上げることが出来ました。

最初に載せたアンテナは6mの4エレHB9CVで、これは組み立てもVSWR特性も全く問題ありませんでした。FDの時の6エレと比べると、ブーム長が2mほど短いので、車の対角線にポールを立ててもアンテナが当たらないことが確認できました。

次にHFハイバンドのアンテナです。クリエートの730V-1をまず試してみました。普通だと上向け90度に設置するのですが、一人でやろうとすると上向きに開くのはちょっとした工夫がいるようです。結局自分一人では無理と判断して、下向き170度に開いて設置してみました。しかし、これだと地上高が十分稼げないようで、共振点が低い方にずれた上にVSWRも余り下がらないことが分かりました。FAP612Eはまだ5段しか伸ばしていないので、あと1段分伸ばせば若干の改善も期待することにします。使って使えないことはなさそうですが、他の選択肢も試してみることにしました。

次にやってみたのが、クリエートの318Bのラジエータ部分です。ところが、318B-40に改造した時に余ってきたエレメントのために、正規の場所で給電するための金具がありません。そのためヘアピンマッチもつけることが出来ません。金具を急ごしらえするほどの根性も無く、無理やりヘアピンマッチもつけてみましたが、VSWRが落ちる様子はありませんでした。

 

結局318Bのラジエータは諦めて、730V-1だけ借りることにしました。しかし、このままでは悔いを残すことになりそうなので、自宅に戻ってから、大昔に使っていたナガラのTA-33のラジエータ部分を引っ張り出してきました。数年もの間、屋根の上に放置してあったので、VSWRが落ちるかどうか心配です。タ イヤベースを踏んで5mほどの高さに仮上げしてみます。地上高が低いためか共振点がバンドの下端よりも更に下側にずれています。エレメント長をチェックしてみると、CWバンド用の長さになっています。コンテストでは、CWよりもSSBの方が交信数が多くなるので、エレメント長を決めるタップ位置を変えてSSB用に合わせます。すると、まだ地上高が低い影響が出ているらしく共振点がずれている上にVSWRも1.0より離れていますが、本番では地上高も高くなり、周りの建物も無いので、使ってみようかなと思える程度になりました。

 

帯域幅を広く取るためには、短縮していないフルサイズのインバーテッドVアンテナが良いですが、少ないポールで効率的に配置するには、移動初心者にとっては至難の業です。さらに、インバーテッドVと言えども、正しく作って調整されていなければ性能を発揮することが出来ません。あと2週間しかない状態で、あたふたと自作アンテナを3本作り調整することは難しいと考えました。また、MDRFのような釣竿とATUの組み合わせも良いでしょうが、ハイバンドで十分な性能確認が出来ていないので、今回は見送りです。

不足の機材を借りる作業は、大体完了し、あとは手持ちの機材の準備となりました。FDよりも一回り小さな設備でアンテナ設置労力を半分以下にして、コンテスト時間の余力を高めることが今回のアンテナ設営のポイントです。イメージトレーニングはかなり進めることが出来ました。さて、本番は如何に・・・!

●夜中のアンテナ設営実験(その1)(2003/9/29)

TA-33のラジエータの特性を仮設置の状態で測定して、そこそこの性能であることが分かりましたが、本番に近い状態で上げてみようと考え、近くの公園で夜間設営して特性を測定しました。3.5MHzと7MHzはFDと同じくW-735を使用することにしていますので、TA-33のラジエータと共に予定の高さに取り付けて、干渉具合も確認しました。

FAP612Eの上部を滑り台に紐で縛って、タイヤベースは何も固定せずにアルミポールをそのまま引き上げました。先端にはTA-33のラジエータを、約2m下がったところにインバーテッドVのバランを取り付けました。正直言って、アンテナがついた状態でFAP612Eをフルアップするのは初めてでした。ちょっとした垂直のずれや、風でこんなに上げるのが大変だとは知りませんでした。おまけに、今回はタイヤベースを踏んでいないおかげで、アルミポールが引っかかった状態で引き上げるとタイヤベースが浮いてすっと横に流れてしまい、とても焦りました。30分以上もかかって、何とか上げましたが、ノーステーだったため強い風が吹くとアルミポールが大きくしなります。一度はタイヤベースが「ズズッ」と言う音共に横にずれました。慌てて足で踏みつけましたが、ベースの固定が大切だと言うのを、身をもって知ることになりました。

さて、肝心のVSWR特性ですが、W-735の3.5MHzの特性が良くありません。FDの時にも最後まで調整しきれなかったのですが、今回も正規の高さまで給電点を上げた状態で、共振点が3.48MHzと目標周波数よりも40kHzほど下にずれています。しかし、エレメントの先端の地上高で大きく変化することも知っており、本番ではどのような高さに先端が来るのか、はっきりしません。本番でのアンテナ設置状態が確定できない状況で、今回はエレメントのカットはやらないことにしました。7MHzの方は、フルサイズのため特性がブロードで、帯域内はどこでも1.4以下であり、全く問題ありませんでした。

一方、TA-33のVSWR特性ですが、先日とは様子が変わっています。14MHzと28MHzは地上高が上がり、周囲の空間が開けたためでしょう、共振点がそれぞれ150kHz、200kHz上がっています。最小値は多少変わっていますが、1.4以下でそれほど悪くない値です。ところが、21MHzは共振点が全く変わらずに、最小値も1.6とかなり悪くなっています。これは、W-735のせいなのか、それとも別の理由によるものなのか分かりません。古いアンテナなので、マッチングセクションの不具合のせいかもしれません。ちょっと困った感じです。

W-735とTA-33のラジエータとの干渉は、TA-33のラジエータを回転したときの各バンドのVSWRを見ることで確認しましたが、殆ど影響が無いことが分かりました。

夜も遅くなってきて、周囲の住民の迷惑も考えて、今日のところは一旦撤収することにしました。追加の実験は後日出来たらやることとしました。


●夜中のアンテナ設営実験(その2)(2003/10/1)

前回の設営実験では、TA-33のラジエータしかやっておらず、W-735の3.5MHzの共振点も合わせていなかったので、再び夜間に設備を持ち出して、特性を測定しました。

今回もFAP612Eの上部を滑り台に紐で縛って、タイヤベースは何も固定せずにアルミポールをそのまま引き上げました。先端には730V-1を正規の角度(90度開き)で取り付けました。前回はアルミポールを立ててから取り付けようとしたのですが、JK1GKG 井上さんに「アルミポールを寝かした状態で取り付けてから立てれば良いよ」との適切なアドバイスを頂き、無事に建てることが出来ました。写真は、立ち上げたところまでですが、このあとフルアップしました。

さて、肝心のVSWR特性ですが、730V-1だけを上げた状態では、14MHzから28MHzのどのバンドもそこそこの特性となりました。TA-33のラジエータに比べると若干ナローバンドのようです。またTA-33のラジエータよりも更にSSBバンドに合っていますので、CWでは14MHzと21MHzが2以上ありますが、リグ内臓のATUで調整できそうな感じです。7MHzは、W-735があるので運用しないはずですが、一応特性だけ測りました。その結果、こちらもSSBバンドにしっかりと合っていますが、ATUで調整できそうな範囲でした。

次に、W-735を約2m低い位置に設置して展開してみると、恐れていたことなのですが、730V-1の7MHzバンドとW-735の7MHzバンドがお互いに干渉しあうことが分かりました。アンテナを平行にしたときの影響が最も大きく、どちらのアンテナも7MHzの共振点が大幅に上にずれてしまいます。730V-1は元々帯域が狭いこともあって、ほぼ全域がVSWR>2となってしまいました。W-735も共振点のずれが大きくて、帯域の殆どがVSWR 2を超えています。一方、3.5MHzやその他のバンドは、特に大きな干渉は受けていないようで、実用上は問題ないようです。


3.5MHzのアンテナとしての共振点は、前回の測定でもずれていることが分かっていたので、エレメントの先端を折り曲げて調整しようとしました。W-735の片側のエレメントを持って手繰っている時でした。先日も聞いた「ズズッ」いう音がしました。インバーテッドVのエレメントを引っ張りすぎて、またもやタイヤベースが浮いて移動を始めてしまったのです。今回は、ちょっと遠くで作業していたので、慌ててタイヤベースを踏むことが出来ません。成り行きに任せて見ていると、滑り台の階段のところにぶつかって、完全な転倒には至らないで済みました。滑り台の上部に紐を3箇所で結わえてあったのが、良かったかもしれません。しかし、この倒れかかっているアルミポールを何とか元に戻さなければなりません。ところが、730V-1がトップについているために、大きくしなっていますし、ちょっと横に押したくらいでは、びくともしません。横の力が強いだけでなく、上部の紐に大きなテンションがかかっていて、簡単には動かないことが分かり、紐を2本外して何とか立て直すことが出来ました。さすがにこんな事件を起こして冷静ではいられません。写真を撮るところまでは頭が回ったのですが、かなりのぶれが出てしまいました。また、3.5MHzの共振点調整も今日は中止です。やっぱりタイヤベースは固定しておかないと危険ですね。

2回の夜間アンテナ設営実験で、HFアンテナの状態と干渉の基本データは取れました。さて、本番はどんな組み合わせで使うのが良いのか、また、悩むことになりそうです。

埼玉県比企郡都幾川村 テスト運用・XPOコンテスト移動(2003/9/14〜15)

埼玉県比企郡都幾川村といえば、関東地方におけるコンテスト移動地として有名です。私も移動運用に目覚めた(?)ので、このような有名どころで運用しなければと思い、下見も兼ねて移動運用しました。場所は、奥武蔵グリーンラインのどこかと言うことにしておきましょう。今回は、設置場所もアンテナも不完全・不満足で当初の見込みどおりの飛びを実現することが出来ませんでした。

おまけに、5年以上も愛用していたノートパソコンが突然お亡くなりになり、XPOコンテストは紙ログに戻ってしまいました。壊れた理由はマザーボード上の不具合らしく、その後の努力も空しく、パソコン自体はついに復活することはありませんでした。しかし、HDDだけは取り出してデスクトップ機に接続したら認識したため、何とか交信ログの取り出しだけは成功しました。

このテスト運用が次のコンテストの結果に繋がるように作戦を立てています。

埼玉県さいたま市桜区 荒川土手 フィールドデーコンテスト移動(2003/8/1〜3)

2003/8/1(金)21:30に荷物を積み込んで、自宅を出発しました。途中でアルミポールを受け取るなどしたので、現地到着は23:30となりました。さすがに先客はいなくて、場所取りできてほっとしました。4.5mのアルミポールにVUHFのGPと6mのHB9CVを取り付けて早速波を出してみますが、夜遅くて交信までには至りませんでした。

知り合いのJK1GKG井上さんが様子見に来てくれて、翌日のセッティングなどについてアドバイスをくれました。ちょっと話し込みすぎて、02:30に就寝。

ゆっくり寝ていようと思っていたのですが、05:30に目が覚めてうつらうつらしていましたが、06:00には行動開始することにしました。ポールとタイヤベースが届いていないので、INV-Vから設置を開始します。今回初めて使うW-735(3.5、7MHz DP)は新品のため、長さ調整が全くされていないので、調整から行うことにしました。まず、7MHzから始めるが、アンテナアナライザを持っていないので、バンドエッジのSWRを計りながらビニル線をカットするので、一気に切ることが出来ません。結構時間がかかってしまいます。そんな作業の中、JA1FWJ若月さんが、ポールとタイヤベース、ローテータ、アンテナなどを持って到着しました。今度は、二人でやるので比較的早く進みますが、それでも、3.5MHzの調整を終える頃にはへとへとになってしまいました。

JM1THS岡さんが、2時間も道に迷いながら、やっと到着しました。これで、メインのポールを上げることが出来ます。当初予定では、メインのポールは比較的短い5.5mを使用して、アンテナもGPと6mとマイクロくらいにする積りでした。しかし、実際に10mのポールを見ると、6mもHFも載せたくなってしまいました。これが素人考えでした。一応、空でフルアップしてみて、きちんと上がること、ステーの長さ調整なども済ませました。最初に6mの6エレを載せて1段上げます。途中には2400MHzの57エレも付けました。2段目のすぐ上にHFのトライバンダHB32SXを付けて上げようとしますが、ここでかなり苦しい状態となります。朝からの作業だけで疲れていて、力が出ません。何とか3段となりました。次に、2400MHzのトランスバータを取り付けて、4段目に挑戦です。ところが、何度やっても上がりません。いえ、何とか上がるところまでは行くのですが、穴位置合わせができなくて、ボルトを挿す前にずるずると落ちてしまいます。何回かチャレンジして、ギブアップしました。フルアップすれば10mになる予定が、6m弱で終わってしまいました。おかげで、3.5-7MHzのINV-Vと干渉するし、折角のローテータは回してもアンテナは回ってくれないしと、散々です。5.6GHz用のDishを脚立から届く位置に取り付けて、メインポールは完了です。
サブポールにX5000(144MHz〜1200MHz)と北向き固定の6m用HB9CVを上げて、全てのアンテナを取り付け完了しました。

室内のレイアウトは、前回の狛江の時と左右逆ですが、同じようにセットできました。リグが2台とパソコンがあるので、キャンプ用の90cm×90cmの机では、ちょっと窮屈です。でも、何とか使えるでしょう。

全てのセッティング終了したのが、15:00近くになってしまいました。応援していただいたお二人には帰っていただきました。本当にご苦労様でした。

疲れて食欲もない状態で、余り眠くもなっていませんでしたが、無理やりに3時間寝ることにします。寝つきの良い方なので、しっかり3時間寝て、目覚ましで起きました。コンテストまで3時間弱残っています。車内のセッティングやステーの調整、バンドコンディションのチェックなどを行って、コンテストの時間が来るのを待ちます。

コンテストの間の様子はこちらにどうぞ。

 

途中、Zライトの電球が口元から外れて、ガラスの珠がぶらぶらするような状態になってしまいました。ちょっと、ガラスの珠に触れてみると、電線がショートして一瞬電気が暗くなりました。予備の電池式の蛍光灯がありますが、どの位の時間使えるか、分からないので、ごまかしながら使うことにしました。
しかし、数分後同じようなショートが発生して、今度は少し長めの停電になりました。幸いにもヒューズは飛ぶことがありませんでしたが、予備のヒューズを忘れたせいで、3度目は起きていただくわけには行きませんでした。コンセントを抜いて、電池式蛍光灯に交代です。結局のところ、この蛍光灯で朝まで使いつづけることが出来て、思った以上の長寿命であることが分かりました。

シャックの使い心地としては、机を2ndシートをたたんだ上においてあるので、3rdシートからの距離が結構あるために、シートにきちんと座った状態ではオペレート出来ません。間に丸めたシュラフを置いてみたり、膝をついてやってみたりしましたが、どうも具合が悪いです。どうしようもないので、殆どの時間はおしりの半分だけ3rdシートに乗せての運用となってしまいました。次までに、シャックのセットアップの研究が必要です。

15:00になって、コンテストは何とか終了しました。すぐに撤収を開始します。また、JM1THS岡さんが手伝いに来てくれました。朝方にも来ていただいて、差し入れやら応援やら、とてもありがたかったです。2人で順調に片付けが進みます。それでも小物が結構多いのでそれなりに時間がかかって、全て片付け終わるのが18:30になりました。

帰りがけには機材を借りた3名の方のお家を回りました。JA1FWJ若月さんには、途中まで来ていただいたので、スーパーの駐車場で引渡しに成功します。全て返し終わって帰宅したので、21:00過ぎでした。疲れきって荷物を家に運び込むのがやっとでした。(部屋が片つくのに、1週間近くかかってしまいました。)

今回の移動は20年ぶりくらいなので、ほぼ初めてといっても良いですが、それを割り引いても思うような移動環境を作ることは出来ませんでした。コンテストの成績も今一歩なので、来年はリベンジする積りです。

東京都狛江市 多摩川土手プチ移動(2003/7/26)

フィールドデーコンテストのために色々と準備が整い出しましたが、発電機やアルミポールなど自分で使ったことがないものがたくさんあります。そこで、コンテストの準備状況を兼ねて、東京都狛江市にプチ移動をしてきました。持っていったものは、リグがIC-736とIC-T81SS、アンテナは9m釣竿+AH-4(HF)とX5000(144-1200MHz)、4.5mアルミポール、スズキSX-800R発電機、ノートパソコンとシンプルです。海外運用を除けば、1985年以来18年ぶりの移動です。

移動場所を探すのも初めてでしたが、何とか車を止められて、ポールの支柱になりそうな鉄柵がある場所を確保することが出来ました。釣竿をアルミポールにうまく固定できなくて、給電点地上高が0.5mになってしまったのはご愛嬌ですが、予定通り2本のアンテナを立てることが出来ました。発電機は2ストタイプなので、混合ガソリンが必要ですが、これも2L用意しました。車内のセッティングもほぼ思った通りに出来て、準備は完了です。

まず、1200MHzからCQを出し始めましたが、誰からもレスポンスがありません。ケーブルがおかしいのでしょうか?リピータはアクセスできますし、作ったばかりのケーブルなので切れかかっているというわけもなく、単純に呼ばれないというだけのようです。気を取り直して、430MHzにQSYしてまたCQを出してみると、千葉県の方から呼ばれました。最低限の性能は確保されているようです。
次にHFに行きます。7MHzバンドががらがらで、たまに59位の局がポツポツといるだけです。これって、アンテナが死んでいるということでしょうか?試しにCQを出してみますが、当然のように呼ばれません。CQを出している局を呼ぶと何度目かで取って貰えました。一応59-59のレポート交換しましたが、この釣竿バーチカルは全然性能が出ていないようです。
これだけで終わるのはしゃくなので、知り合いを携帯で呼び出して、1200MHzでまずレポート交換をしました。59-57といつもはフルスケールになる事を考えると、かなり弱いです。次に21MHzにQSYしてもらいましたが、52-41と了解するのが困難であるとの事。釣りざおバーチカルが絶望的な状況であることが証明されました。
約2時間のオペレートで430MHzを中心に7局とさびしい結果となりました。

本番の移動場所は違いましし、144MHzや430MHzは25W出ますので、VUHFは何とかなるでしょう。(なって欲しいです)でも、HFの釣りざおバーチカルはこのままではどうしようもありません。本番は、別のアンテナを準備することにします。事前のプチ移動のおかげで問題点が分かったことが今回の成果でしょう。あとは、ぶっつけ本番です。移動初心者の不安は募ります。

 

移動運用のページに戻る

トップに戻る