AO-40交信への道 (2003.2.3)
2003年1月27日 YAMA MLへの投稿から(一部修正しています)
JE1SCJ/吉田です。
皆さんの書き込みに刺激されて、AO-40にチャレンジしました。
仰角可変のついていない私の設備では、水平線から上って来るところを狙うしかないと、26日12:00前にシャックに入り、2401.323MHz辺りを探ります。12:26に地平線から上がってくる予定でしたが、その直後、12:27結構あっさりとMBらしい信号が聞こえてきました。直下アンプの利得が過剰なのか、空SでS2くらい振っているのをベースに、S4くらい振っています。聞き覚えの無い変調ですし、ビームを振るとなくなっていきます。間違いなさそうです。
少し周波数を回すと、SSBで交信しているのが聞こえました。S/Nが不足して何を言っているか分かりません。さらに回していくと、JF1TPR熊野谿さんがCWで交信しています。CW用のナローフィルタを入れると、十分な強さである事が分かりました。Sメータは3つくらいまで振っています。えっ、こんなに簡単に聞こえるのと言う感じです。
こうなると、アップリンクも出来るのではと欲が沸いてきます。そして、お決まりの「ハテ」です。今までAO-40はおろか衛星通信と呼ばれるものを全くした事がありません。アップリンクの周波数やドップラーに合わせて周波数を微調整する方向など、全く分かりません。さらに、435MHzで送信すると、簡単に回り込んでしまうことも判明。少しパワーを落とすと大丈夫のようですが、そのパワーでアップリンクできるのかどうか不安です。
結局、バタバタしているうちに1時間が過ぎ、チャージブレークとともにお開きとなりました。次までにもう少し勉強して、再チャレンジします。
ちなみに、今の設備は次の通りです。
2.4GHz
29エレループ 17mH 水平設置+直下送受信アンプ
430MHz 15エレ八木 18mH
FT-736M
<後日談>
この投稿を見て、JF1TPR熊野谿さんからアドバイスをいただきました。2000年12月からのCQ誌に7L1FPU中田さんの連載が分かりやすかったよとの事でしたので、さっそくCQ誌を引っ張り出してきて探したところ、「大型国際衛星AO−40(Phase
3D)に備えよう」であることが分かりました。全10回にもおよぶ連載で、AO−40のことが一通り分かりました。しかし、当時は衛星通信に全く興味が無かったので、このような連載があった事する記憶に残っていませんでした。熊野谿さん、どうもありがとうございました。
さて、この勉強をしてから1週間が経ちますが、その間まだ一度も再チャレンジしていません。相変わらず、進捗の速度が悪いですが、次の進歩が見えたところで、またご報告させていただきます。
●後戻り(2003.2.8)
AO−40を本格的にやろうと思っていましたが、アンテナのトップヘビーの恐怖に勝てず、144MHz、430MHz、1200MHzのビームを降ろしてしまいました。これで、これらのバンドはX-5000(3バンドGP)のみとなり、このままではアップリンクするのはかなわなくなりました。現在つり竿バーチカルの上がっているところに、衛星用のアンテナ一式を上げようかどうかと悩んでいるところです。場所は何とかなりそうですが、予算と時間が問題です。
いつになったら衛星通信が出来るのでしょう。(自分でも分かりません)