変化の時代(UHF導入)(1999年から2001年)
1999年3.5/7MHzのインバーテッドVアンテナを上げて、本格的なマルチバンダーの第一歩を踏み出したが、HFから50MHzまでで戦えるのは、ALL
JAコンテストのみである。たまたま全市全郡コンテストでは50MHzまででもFMLというマイナー部門であったから優勝できたが、6m
and Downコンテストでは再びシングルバンド部門に逆戻りである。
そこで、中古ではあるが念願のFT-736Mを入手して、本格的にUHFバンドを導入することにした。
上の写真は、2000年7月、144MHz10エレ八木、430MHz15エレ八木、1200MHz18エレ八木を設置したときのものである。マストのトップに3つをまとめて設置した。マストのトップは約18mであるが、周囲にはそれほど高い建物がないので、360度全周これと言った大きな障害物がない。スタック用にφ25mmのアルミパイプを使用した。各バンドのアンテナ間隔は非常に狭いが、周波数は違うし、VUHFのリグはFT-736M
1台だけなので、干渉については考える必要がないと判断した。
50MHzのアンテナの設置場所が中途半端であるが、これは、HFのアンテナを上げるときのことを考えているのと、少しでも高く設置したいと言う気持ちが込められている。
ほぼ中央に見えている竹ざおは、3.5/7MhzのインバーテッドVを支えている。
左奥の方に全長10mの釣竿が見えているが、これにはAH-4が取り付けられていて、3.5MHzから28MHzまでのマルチバンドGPとなっている。GPは打ち上げ角が低いので、DXには有利と聞いて設置したが、ラジアルの張り方が悪いことと、給電点の地上高が7m程しかない事が災いして、全く飛ばない。全くと言って良いほどチャンスがないが、WARCバンドにどうしても出なければならない場合にのみ使っており、その利用価値は殆どない。
VUHFのアンテナを上げた翌日に14-28MHzのトライバンダー・ロータリーダイポールを設置した。このアンテナは元々はTA-33のラジエータであったが、3エレ八木にしては余りに飛びが悪く、また、ハイパワー仕様で100Wまでしか使わない私にとっては、受風面積を取るばかりなので、数年前から八木としては使うことがなくなっていた。
いずれにせよ、このアンテナを上げたことにより、3.5MHzから1200MHzまでのオールバンドでコンテストに参加できる体制が整えられた。
上の写真は2001年9月に撮られたものであるが、14-28MHzのトライバンダーであるミニマルチ製の3X4Bが目立った存在となっている。この4エレトライバンダーはTA-33に比べるとフロンとゲインもサイドの切れも別物であった。重量も抑えられており、私のようなルーフタワー派にはベストマッチであると確信している。設置してから、何回か台風に遭遇しているが、結構エレメントがしなることが気になるが、全くメンテナンスを必要としないほど頑丈に出来ていることが気に入っている。ただ、難点を上げるとすれば、ミニマルチの中ではワイドバンドの部類に入るらしいが、電信バンドに合わせてあるためか、電話バンドでは(特にコンテストでは通常使われるよりもより高い周波数が割り当てられているために)結構SWRが上がってしまう。この辺りはトライバンダーの限界と言うところであろう。
アンテナの近景は、写真の右側に写っている3階建てのアパートから撮らせて頂いているものであるが、この辺りの高さ制限に合わせて、3階建てにもかかわらずその高さは10mしかないのが助かっている。