自作アンテナの時代(1979年から1982年)

本格的なアンテナを作るようになったのは、CQジュニアの製作記事の殆どをJH1GNUのグループが担うようになった時に、私もそのグループの一員として活動したためであった。
JH1GNUには同じ高校の無線班OBとして、高校時代に本格的な自作の手ほどきをしていただいた。

 

上の写真は1979年3月、CQジュニアに掲載するために製作した28MHz用5/8λGPである。
当時は、50MHzで電波を出すこともそれほど多くなかったので、アンテナ製作を依頼されてあっさりとアンテナを降ろしてしまったような記憶がある。
当時のアンテナの材料と言えば、アルミパイプか竹ざおであった。このGPは勿論竹ざおで作られている。全長10mの竹ざおはこのGPを作るのにベストチョイスであった。そして、性能も最高であった。コンディションも良かったが、10WにCWという組み合わせで簡単にDX QSOが出来た。掲載記事の使用感にはアフリカを除く5大陸と出来たとあるから、少し頑張るだけでWACも獲得できたのではないだろうか。当時、全くDXに興味がなかった(2002年の今でもその状態は変わっていないが)ので、数ヵ月後にはその使命を終えることになった。
このアンテナはアンテナバンドブックにも転載されたため、ご存知の方も多いことと思う。

CQジュニアでは21/28MHzのデュアルバンド・キュビカルクワッドも製作したが、そちらも飛びを味合うほど長い間使用しなかった。とにかく当時は自作することが目的で、運用することは二の次であったから、どんなに良いアンテナも猫に小判の状態であった。

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